index に最新記事を配置することのメリットとデメリット

http://hxxk.jp/2004/09/06/2148

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2004-09-06T21:48+09:00

タグ
概要

index に最新記事を配置することによる実質的なメリット・デメリットを挙げてみて考察。自分が使っている weblog ツールや weblog サービスの設計は自分が納得のいくものであるのか、 index における記事配置という側面から、この記事がそういったことを考えるきっかけになってくれるといいな、と思います。

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記事本文

前回との違い

前回の index に最新記事を配置するということでは、 weblog ツールや weblog サービスの HTML の構成についてや、設計思想についてメタ的なことを書きました。 インデックスをインデックスとしてなんていう大仰な言い方をしていますし。

今回は、 index に最新記事を配置することによる実質的なメリット・デメリットを挙げてみて考察してみようと思います。 始めに断っておきますが、 index に最新記事を配置することが良いとか悪いとかを論じるつもりはありません。

なお、以下の考察は一般的な weblog サービスの構成 ( アカウントのルートディレクトリの index に最新の数件の記事を配置、カレンダーや「最近の過去ログ」のようなナビゲーションがサイドバー的に表示されるもの ) を基に行っています。 それそれお手持ちのブックマークから、ココログgoo BLOGlivedoor BLOG などを使用しているサイトを開いておくと分かりやすいかもしれません。

index に最新記事を配置する場合のメリット

閲覧者が戸惑いを感じることが少ない

前回の index に最新記事を配置するということで示した通り、 weblog ツールや weblog サービスを使用しているサイトのほとんどが同じような構成をしています。

確かにウェブログツールを使うと構成が画一化してしまって、それは利用者にしてみれば大きく迷わなくてよいこともあるんですけど、今のトップに最新記事というのはちょっと否定的で、まぁそれは置いておくとしてもユーザーが表示の仕方を(それこそラジオボタンみたいなので)選べるようになればいいなと思ってます。

leva さん ( Software Linkage | Linkage Note! ) がこう述べられている通り、画一化された構成というのは、ユーザーがそれに慣れてしまえば利便性という面で大きなメリットになります。 違うツールやサービスのものであっても、だいたい同じような位置に同じようなナビゲーションが配置されていれば、初めて見るサイトでも特に戸惑いを感じることはないでしょう。

ただし、これはあくまで現時点でのツールやサービスが index に最新記事を配置しているから成り立つメリットであって、今後の動向によってはメリットでなくなる可能性があります。 その時こそ、 ユーザーが表示の仕方を(それこそラジオボタンみたいなので)選べるように なっているものが大きな利便性を発揮するのかもしれません。

閲覧者が常に最新の記事を読むことができる

weblog の流行により、各個別記事に対して直接リンクを行うケースが増えています。 しかし、記事に対してリンクを行うのではなく、そのサイト全体を紹介するという意味でリンクを行う際は、トップページに対してリンクを行うケースもあるでしょう。 そういった場合に、そのサイト内で最も新しい話題を直接 ( = アンカークリック等の手間をかけさせずに ) 閲覧者に提供することができるというのは、時系列で記事が並べられることの多い weblog では、メリットと言えるでしょう。

index に最新記事を配置する場合のデメリット

検索エンジンの検索結果と齟齬が生じる

index に最新記事を配置する、それは言い方を変えれば記事が追加される度に index の内容が変化するということです。 たとえば、私がこの記事を書いている時点で関心の高い話題、台風 18 号について各 weblog を検索してみましょう。 ( Google 検索: weblog 台風18号)

そして、私が行った検索結果 ( weblog 台風18号 の検索結果 約 16,800 件中 1 - 10 件目 (0.21 秒) ) のうち、 index に最新記事を配置している weblog のみを抽出してみます。

このうち、デジタル台風:ニュース・ウェブログは正に台風の情報のみを掲載しているので、後日同様の検索を行っても台風の情報が得られるでしょう。 しかし、他の 3 つの weblog については色々な種類の記事がある中で台風 18 号について書いており、それが検索にひっかかったのだと思われます。 そして、その記事は数日後には index から消え、各個別記事ないし時系列アーカイブ・カテゴリ別アーカイブの中に存在するようになるでしょう。

検索エンジンのキャッシュ機能を使えばその記事を目にすることはできますが、逆にその機能を使わなければ、既に index から消え去った記事を求めてサイト内を探し廻らなければなりません。 もちろん個別記事ないし時系列アーカイブ・カテゴリ別アーカイブは存在していますし、それが検索にひっかかることもあるでしょうが、 ( 記事追加ごとに内容が変化する ) index もひっかかってしまうというのが現状です。

Blogless Google というものも作られています。 ウェブログの記事が大量のノイズになってしまい、困っている人がいるため作った物である と述べられており、 これからの検索エンジンは、比較的きちんとしたHTMLで、複数ドメインから相互にリンクを張り合う、「マイ・ウェブログ」がWWWに溢れかえることを念頭に検索システムを設計しなければならないだろう という但し書きを添えた上で、 weblog の記事が検索結果のノイズになってしまっていることを作成の動機として挙げられています。

これは記事の質を取り上げてノイズだと述べられていますが、ものの数日で index から記事が消えてしまう構成になっているものも、検索エンジンにとってはノイズだと言えるのかもしれません。 それならば、記事は記事として permalink を持ったものだけを作成して index からナビゲートする方が、検索にヒットした時にそのページから記事が消失しているといった事態を防げて良いと思います。

index の記事に対する直前の記事が分かり辛くなる

これは weblog ツールや weblog サービスの設計上の問題かもしれません。

たとえば、最新 3 日分の記事をインデックスに配置している weblog があるとします。 閲覧者はその 3 日分を読み終えて、それ以前の記事を読みたいと思ったとき、それを直接辿ることができるケースはそう多くありません。 統計をとったわけではありませんが、カレンダーなり月次アーカイブへのリンクなりを辿って、比較的直近の過去ログを類推して探すケースが多いようです。

私は、前回の index に最新記事を配置するということでこう述べました。 weblog サービスでは、はてなダイアリーDiary Notegoo BLOG などは、 <前の3日分<前のページ といったナビゲーションを用意しています。

逆に、それが用意されていない場合は、カレンダーなどのナビゲーションから探さねばなりません。 これが意外と非効率だと思うのは私だけでしょうか ?

ちなみに、 weblog ツールにもこういった機能を備えているようなものはあまり多くないと思います。 Movable Type 2.x では、 lastn 属性と offset 属性を組み合わせてテンプレートを修正しないと実現できません。 ただし、やはり自分好みに (?) カスタマイズしている方の中にはこういったナビゲーションを用意している方もおられます。 index に最新記事を配置するということ - weblog ツールのアカウントルート調査で調査したサイトを見回してみると、以下のようなケースが見られました。

Junkline

>> More... という、最新の月次アーカイブにリンクしているアンカーを準備

コル

« mona records、加藤千晶、ロムチアキ、ラーメン

2004年09月のタイトル一覧

という、 index に配置されている記事のうち一番古いものの一つ前の記事へリンクしているアンカーと、最新の月次アーカイブにリンクしているアンカーを準備

( « mona records、加藤千晶、ロムチアキ、ラーメン というアンカーテキストは調査時のもの )

いぬ日記

《前の週2004年08月27日(金) このあたりを含む七日間分 という、最新の週次アーカイブにリンクしているアンカーと、 index に配置されている記事の日付の付近の七日間分を含む週次アーカイブへリンクしているアンカーを準備

( 《前の週2004年08月27日(金) というアンカーテキストは調査時のもの )

CornerValley

≪ 6-10 | 1-5 という、 index に配置されている記事と同じ数の分の直近の過去ログへリンクしているアンカーを準備

Daily Resource

前の月 という、最新の月次アーカイブにリンクしているアンカーを準備

Note @ Temporary-Depot

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Default page

という、 index に配置されている記事と同じ数の分の直近の過去ログへリンクしているアンカーを準備

煤 - Note

< - 1 --- 1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 --- 49 - > という、 index に配置されている記事と同じ数の分の直近の過去ログへリンクしているアンカーを準備

( < - 1 --- 1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 --- 49 - > というアンカーテキストは調査時のもの )

こういったナビゲーションが用意されていれば、 index に配置された記事を読み終えても、そのサイトの他の記事も読もう、という気になります。 逆に、カレンダーなどから辿らねばならない場合は、 index に配置された記事だけ読んで「もういいや」と感じて他のサイトに移ってしまうことがよくあります。 これは私の偏見かもしれませんが。

一長一短 ?

長々と述べてしまいましたけど、これが正解だ、というものはないと思います。 それぞれメリットがありますし、それぞれデメリットがあります。

hxxk.jp ドメイン内の各 weblog は index に最新記事を配置していませんが、閲覧者によっては戸惑う方もおられるかもしれませんし、トップページからリンクアンカーを辿る回数が多くて煩わしいと思う方もおられるかもしれません。 私なりに使いやすい設計をしてみたつもりではありますが、それも主観によるものですし、全ての人が納得のいく設計というものは実現できません。 ( それでも一人でもより多くの人が使いやすいと思える形を追求するべきであるとは思います。 )

ただ、自分が使っている weblog ツールや weblog サービスの設計は自分が納得のいくものであるのか、 index における記事配置という側面から、この記事がそういったことを考えるきっかけになってくれるといいな、と思います。

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