強調するための文字間の空白の是非 (2)

http://hxxk.jp/2004/10/07/2215

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2004-10-07T22:15+09:00

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概要

ココログベーシックの場合、個別の要素に対するスタイル指定は基本的には不可。 b 要素は、その内容をボールドで表示する要素で、フォントファミリをブロック体にする要素ではありません。 blink 要素は NN の独自拡張であり、現状では使うべきではありません。

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記事本文

空白を空ける = 強調 とする表現もある

強調するための文字間の空白の是非 (1) を公開した後に、 ドイツ語圏では、ゲシュペルトといって文字間隔を広げるのは強調の意味になります ということを某氏より教えていただきました。 ( クローズドな場での発言だったので、名前を出して良いものか分かりませんでした。 あとでその件についてお伺いします>某氏 )

そして、同じく強調するための文字間の空白の是非 (1) で取り上げた weblog でも、 スペースを開けるという掲示板的やり方(ドイツ式ともいう) と、同様のことを述べられていたことを確認しました。

また、組版ソフトの解説ページでは、 ドイツ語文書では,強調部を(イタリックではなく)隔字体 (Sperrsatz) 処理することがあります(フラクトゥア体のようにイタリックを持たないドイツ活字体においては,強調部は隔字体で組まれるのが普通です)。 といった記述も見受けられました。

文字間隔を広げることが強調になるということは初めて知ったので、目から鱗が落ちた気持ちです。 それはさておき、ゲシュペルトと隔字体をどう web ドキュメントにて表すかを考えてみようと思います。

ゲシュペルトによる強調を HTML で表現

ゲシュペルトについて検索してみると、 web ドキュメントにおいてゲシュペルトをそのまま文字間に空白を挿入することで再現しているケースはほとんど無く、それぞれ代替案を用いているようです。

これは HTML において、そういった視覚的効果を得られる要素が存在しないからこその手法だと思います。 ( 仮に gesperrt 要素 ( 仮名 ) が存在していたとしても、必ずしもそういった視覚的効果を以ってブラウザ上に表現されるかは断言できませんが。 ) 視覚的な差異を以って構造を表す紙媒体の文章と、論理的な意味付けを以って構造を表す HTML を同列に考えることにそもそも無理があるため、 em 要素を用いて、論理的に強調であるというマークアップを行えば充分だと思います。

「 em 要素では、単なる強調もゲシュペルトによる強調も一緒になってしまい、その違いを表現することができない !! 」と思うのであれば、 class 属性を用いて <em class="gesperrt">ゲシュペルトによる強調部分</em> とマークアップし、強調するための文字間の空白の是非 (1) - 文字間隔は CSSで示したようなスタイルを指定すれば、論理的にも視覚的にもゲシュペルトによる強調を実現できるはずです。

Re: ココログはstyle属性を付けられる?

スタイルシートはほとんど使ったことがないし、ココログが変更できるかどうか、ようわからんけど とのことなので、調べてみました。

ココログベーシックの場合、 デザインは「レイアウト」「コンテンツ」「並べ方」「スタイル」の4つで決定 されるということのようです。 個別の要素に対するスタイル指定は基本的には不可。 ( uau:ココログのCSS のような方法もありますが。 ) ココログプラス / ココログプロであれば CSS も自由にカスタマイズできるようです。

となると、 CSS のカスケーディング処理の利点が生かされない手法になりますが、特定の em 要素に対して直接 style 属性を指定する方法を取らざるを得なくなります。

とにかくコピペで実験してみよう。

お願いです、機種依存文字を使わないで下さい!

成功している?

成功しています。 ココログは、記事本文中に記述されたタグを解釈して表示しているのでしょう。 ただし、町村さんの仰る通り、 <font size="5">お願いです、機種依存文字を使わないで下さい!</font> と指定するのとあまり意味は変わらなくなってしまいます。 ( 非推奨要素である / 非推奨要素ではない、という点を考えなければ。 )

やはり、 CSS を自由にカスタマイズできない環境の場合は、あまり視覚的な効果に囚われず、 <em>お願いです、機種依存文字を使わないで下さい!</em> というマークアップにしておくのが確実だと思います。

b 要素と blink 要素

<b>お願いです、機種依存文字を使わないで下さい!</b>←ブロック体になるはず<br />
とか<br />
<blink>お願いです、機種依存文字を使わないで下さい!</blink>←点滅するはず

b 要素は、その内容をボールドで表示する要素で、フォントファミリをブロック体にする要素ではありません。 よって、 こうして実験してみると、まずもともとブロック体の仲で<B>タグを使っても意味がなかった というのは、意味がないということはないと言えます。 まあ、単に「ボールドで表示する」と指定するだけ ( 実際にボールドで表示されるかはブラウザの実装に依存 ) で、そこに強調の意味は含まれていませんが。

また、 blink 要素は NN の独自拡張であり、 IE など他のブラウザでは点滅表示はされません。

Note. The BLINK and MARQUEE elements are not defined in any W3C HTML specification and should not be used.

【注】BLINK要素とMARQUEE要素は、W3CのどのHTMLの仕様にも定義されていないものです。 コンテンツ制作者は、それらを使用すべきではありません。

仮に IE などで点滅表示されたとしても、現状では使うべきではありません。

7.2 Until user agents allow users to control blinking, avoid causing content to blink (i.e., change presentation at a regular rate, such as turning on and off). [Priority 2] (Checkpoint7.2)

7.2 ユーザーエージェントで点滅(blink)に関する設定が可能になるまでは、内容を点滅させることは避ける(つまり、規則的に表示されたり消えたりというような表現は別の表現に変更する)。 [優先度2] (チェックポイント7.2)

まとめ

ここまで長々と書いてきましたが、実は一言にまとめられます。

視覚的効果をあれこれ模索するより、 <em>強調したい部分</em> とマークアップして、文章自体をよりよいものとするよう心がけるべき。

em 要素で論理的に強調であるとマークアップしていれば、あとは UA がボールドなりイタリックで表示してくれるなり ( ゲシュペルトで表示するブラウザも存在しないとは断言できません ) 、音声の調子を強めて読み上げてくれるなりしてくれます。

関連リソース

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リプライ

2 件のリプライが送られています。

2006-02-08T00:24+09:00 - とおりすがり

「ゲシュペルト」は gespelt ではなく gesperrt です。 内容は面白く拝見しました。

2006-02-08T00:34+09:00 - 真琴

ご指摘ありがとうございます。本文中の表現を修正しました。 初稿時期としてはかなり前の記事なので記憶があいまいですが、「ゲシュペルト」という音から想像して「 gespelt 要素」や &#60;em class=&#34;gespelt&#34;&#62; といった表現をしていたようです。

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