記事本文
「結構です」
「結構です」という言い回しは了承と取られかねないので、勧誘を断る場合には用いないようにしましょう、というのは良く聞く話ですが、それを本当に体現したというニュースです。
日本テレコム(東京)による固定電話料値下げサービスの勧誘をめぐって、「契約した覚えがないのに、勝手に加入させられた」などとする苦情が総務省に相次いで寄せられ、同省がトラブルを防止するよう日本テレコムに注意していたことが、22日分かった。
日本テレコムによると、このサービスは、加入権料が不要で基本料や通話料が割安になる「おとくライン」。 同社は昨年九月から、代理店を通じて電話帳に名前を掲載されている人に対し、電話による勧誘を始めた。
総務省によると、同社が勧誘を始めてから今年一月二十日までに、「加入していないのに、申し込みを確認する連絡があった」などという苦情が十九件あった。
同省は昨年十一月下旬「サービス内容を消費者にきちんと説明するなど、トラブルが発生しないようにしてほしい」と、日本テレコムに口頭で注意したが、その後も苦情が続いたという。
日本テレコムは昨年十二月、契約時に顧客に対し加入の意思確認を徹底するよう、文書で代理店を指導した。 同社広報室は「断る意味での『結構です』を『了解した』と思い込むなど、何らかの言葉を加入意思として受け止めた可能性はある。 今後代理店への指導を徹底したい」と話す。
日本テレコムがソフトバンクに買収された時に、
信頼感や安心感が欠けていたことは法人市場において最大の弱点と認識しており、日本テレコムを買収したことで足りなかった実績と信頼性を向上させたい
と孫社長は仰っていましたが、結局は日本テレコムが朱に交わって赤くなってしまっただけのようです。
NTT の ADSL が使用不可能に
実は私の自宅にも勧誘電話がかかってきていたらしく、ある日帰宅すると家族が「こんな電話があって、それに答えていたら、今日こんな書類が来たんだけど……」と言って佐川急便の封筒 ( って言うんでしょうか、メール便みたいなアレ ) を差し出してきました。 どういった電話内容だったのか尋ねると、「何か『今よりも電話代が安くなる』ということを繰り返して、いまいちどんな内容なのか分からなかった。インターネットがどうとか言っていたから、とりあえず『分かる者が不在なので』と言って電話を終わらせたけど……」とのこと。
電話サービスとインターネットがどう結びつくのか ? と思って同封の注意書きによく目を通すと、かなり重要なことが書かれていました。 それはおとくライン 重要事項に同じ内容が掲載されていますので、そちらから引用しようと思います。
NTT加入電話に加入されており、ADSLサービスをご利用中の場合、本サービスへのご加入によりADSLサービスはご利用いただけなくなります。
- ※ 2005年3月を目処に、Yahoo! BBを始めとして順次、ご利用可能となる予定です。(接続準備中)
- ※ 受付した「おとくライン」ご契約回線が、Yahoo! BBのADSLサービスをご利用中であるかの確認を行う場合があります。予めご了承ください。
- ※ 受付した「おとくライン」ご契約回線が、ADSLサービスをご利用中であるかについて、弊社が代行してNTT東日本・NTT西日本に確認を行う場合があります。予めご了承ください。
私にとっては死活問題です。 勧誘電話の際にこの部分を隠さずに言っているので、前項のニュースのようなケースよりは幾分マシですが、これは契約してしまうわけにはいきません。 3 月を目処にということは、 3 月に確実に利用可能になるとは限りませんし、何より私の住んでいる地域は今日現在で Yahoo! BB 自体が利用不可能です。 仮に、ちゃんと 3 月におとくラインが Yahoo! BB に対応しても、 Yahoo! BB 自体が利用不可能ならば、再びインターネットが使用できるようになるのはいつのことでしょうか。
電話で家族から聞いたのでしょうか、契約書の氏名欄や住所欄は既に書かれており、「よくかける電話番号を 3 つお書きになった上で捺印をお願いします」といった注意が書かれた付箋が貼ってありました。 ( それって適法行為なんでしょうか ? ) このままこの契約書をこちらで破棄してしまおうと思いましたが、話を聞くと「明日佐川急便の者がまた集荷に来る」とのことらしく、破棄してしまうわけにもいきません。
そこで、氏名と住所に強く二重線を引いた上で、更に契約書全体に大きく×印を書き、「インターネットが利用できなくなる期間ができるのは不都合がある、仮にその期間がゼロだとしても ADSL 事業者を切り替えるつもりは無い。書類を書いていただいておいて申し訳ないが、契約はお断りする」と書いて返送しました。
こう書いておくことで、また 3 月になって「 Yahoo! BB に対応しましたのでいかがでしょう」といった勧誘が行われるのを防ぐことができればいいのですが。 どうも前項のニュースを見る限りそういった情報を管理しているとは思い難いのです。
虚偽の事項を用いた勧誘
前回のニュースに続き、今月に入っても新たに行政指導が行われていたようです。
ソフトバンク傘下の日本テレコムが昨年12月から始めている新固定電話サービスで、販売代理店から「NTTに委託されている」「NTTと合併した」など事実と異なる説明を受け、NTTからの契約の切り替えを勧められたとの苦情が総務省やNTTに多く寄せられていることが9日、分かった。
総務省は苦情の内容を重くみて、日本テレコムの担当者を呼び口頭で数回にわたり、事実関係の確認と是正を求める行政指導をした。 NTT西日本も森下俊三社長名で先月、日本テレコムの倉重英樹社長あてに「苦情が多数寄せられている」と抗議文を送付した。
口頭の注意と行政指導の違いをよく知らないのですが、これで
昨年十一月下旬「サービス内容を消費者にきちんと説明するなど、トラブルが発生しないようにしてほしい」と、日本テレコムに口頭で注意
- 2005 年 1 月にも総務省が
トラブルを防止するよう日本テレコムに注意していた
ことが 1 月 22 日に判明 総務省は苦情の内容を重くみて、日本テレコムの担当者を呼び口頭で数回にわたり、事実関係の確認と是正を求める行政指導をした
ことが 2 月 9 日に判明
最低 3 回は注意が行われたことになります。
( 今回の記事の口頭で数回にわたり、事実関係の確認と是正を求める行政指導
というのが、 11 月下旬や 1 月のものを指すのかもしれませんが。 )
というか、事実と異なる説明
ということは、すなわち虚偽の事項を用いて勧誘を行ったということですよね ?
それによってなされた契約は無効である、ということを知った上で日本テレコムの販売代理店は勧誘を行っているのでしょうか。
相手方ト通シテ為シタル虚偽ノ意思表示ハ無効トス
2 前項ノ意思表示ノ無効ハ之ヲ以テ善意ノ第三者ニ対抗スルコトヲ得ス
代理店をシッポ切りすれば良いというわけではない
前項のニュースの最後に、日本テレコム側の釈明が書かれていますが、
日本テレコムは「苦情の内容が本当かどうか確認できなかったが、今後は代理店に対して教育を徹底し、不当な営業活動をした代理店は契約を解除する」と説明している。
いかにも日本テレコム本体はそういった不正営業の指導は行っていませんよ、といった態度が感じられます。 ただ、日本テレコムはマイラインサービスが開始された時も、代理店の過剰な営業で不評を食らっていませんでしたか ? その時のことを学習せずに今に至っているのなら、責任を代理店に押し付けてシッポ切りをしているようにしか見えません。 ( もっとも、マイラインの時は日本テレコムに限らず、各社で不正営業が行われていましたが。 )
当時の営業の例だと、(# ゚Д゚) ムッキー-ヘ(゚∀゚ヘ)ヘ(゚∀゚ヘ)ヘ(゚∀゚ヘ) blueのオナニー日記 - 「契約の覚えないのに加入手続き」 日本テレコムの勧誘にクレームに、
昔マイラインを選ぶ時に、日本テレコムの代理店に架空契約を結ばれたことがある
といったものもあったようです。
虚偽事実を用いた勧誘どころか架空契約って……。
具体例を挙げなくとも、 過去にも行政指導を受けているという時点で、より厳格に代理店の事前指導を行っているべきだとは思いますが。 ( ちなみに、母体のソフトバンクも行政指導の常連です。 )

