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はてなブックマークについて触れようと思っていたけれど
つい先日にベータ版のサービスが開始されたはてなブックマークですが、昨日の時点でいくつか指摘したい部分がありました。 しかし、昨日は記事にする時間がなかったので放っておいたら、他の方からの指摘を受けて改善されたようです。
コメント群が縮図となっている
現在は内容の冒頭が概要として掲載されていますが、 2 月 13 日の午前に私が見た時は全文が転載されていました。 それに対し、転載された側の方がはてなブックマーク日記 - 2005-02-12 のコメント欄にて不満を唱えています。 以下に関係のあるコメントのみを抜粋して引用します。
# textocean 『何故全文転載されますか?迷惑です、やめてください。』(02/12 16:48)
# molio 『全部見える方が嬉しいなけどなあ。 まあ、選択出来るほうがいいかもしれませんけど。 転載されて困るようなモノはウェブに載せる方がそもそも間違ってる気がしますね。 もっとコントロール出来る所に載せればいいと思います。』(02/12 21:30)
# ytatena 『まるで安倍某のような言いぐさですね。 「自分で「素敵だな」と思ったサイトをはてなブックマークに全文転載」って感じですか。 はてなさんは長い間ブログサービスを展開していますから、引用と転載の違いくらいは理解していると思っていたのですが、どうも違っていたようです。』(02/12 21:54)
# Yuichirou 『beta版だっていうのにそうカッカしなくとも。 上の私のコメントにあるように、逆に収集されない場合もある。 ただ単にプログラムが未経験でバカなだけ。 というか、個人的にはGoogleキャッシュとかと変わらないと思う。 Googleキャッシュの方はデザインまで転載するけど。』(02/12 22:13)
# otsune 『Googleキャッシュの場合はrobot.txtでもMETAヘッダーでも簡単に「転載」を防御できます。 はてなブックマークには技術的な防御方法はまだ無いみたいですね。 (*.hatena.co.jpからくる"Hatena Bookmark/0.1"のuser-agentのアクセスであればBODYを空白にするという処理が考えられますが、それは最終手段として)』(02/13 08:12)
# textocean 『>転載されて困るようなモノはウェブに載せる方がそもそも間違ってる気がしますね。 無断転載はひどい場合裁判沙汰ですよ。 冗談も休み休み頼む。 あ、なおってる。 >ytatenaさん ひどい世の中になった物ですね』(02/14 04:58)
# hoshikuzu 『otsuneさんの御意見に賛成いたします。 標準的な方法でのmeta要素記述やrobot.txtを参照するのは最低限のエチケットでしょう。 標準的に検索結果のキャシュが許された時にはじめて、あらためて<meta name="Hatena::Bookmark" content="noindex">を調べるべきです。』(02/14 12:56)
現在は全文を掲載することはせず、最大でも 250 文字強の掲載に留めるように変更されていますし、 meta 要素による掲載拒否の意思表示にも対応しています。 しかし、このコメント群で話されている内容は、はてなブックマークにおける問題点や今後の課題を、縮図として表しているように思えます。
ページによっては内容が全文転載されてしまっていた
これは既に改善された点なので細かい所までは触れませんが、 Movable Type などの weblog ツール、また weblog サービスなどの、いわゆる「概要」を記事内容の項目として持っているものに対しては、その部分を掲載していたようです。 試しに、 はてなダイアリーの記事別表示への要望と疑問をブックマークしてみたら、
はてなダイアリーの記事別表示は、現状では前後の記事へのナビゲーションが実装されていません。 また、コメントやトラックバックは記事別ではなく日毎のものが表示されます。
といったように、私が書いた概要部分が掲載されていました。
ただし、全てのページに対してこういった挙動を行うわけではなかったようで、それこそ前述の TextOcean が使用していた Textpattern で作られたページは、全文が掲載される事となったようです。
実際に全文転載された「はてなブックマーク」でさらば、クソブログ :: TextOcean では、冒頭に summary として
「はてな」が国内初と称して新たなるサービスを展開する。
いよいよ日本にも本格的なフォルクソノミー旋風が巻き起こりそうな予感。
ウェブログが日本に登場したときも「ブログは日本に根付くか」な議論が出たわけだが、次はいよいよソーシャルブックマークマネージメント(以下SBM)に白羽の矢がたったようである。
といった部分を用意していたのですが、そこのみを拾うという挙動には至らなかったようです。
( この sammary が Textpattern で用意された項目なのか、アイザワ レンさん ( TextOcean ) が手作業で書いていた部分なのかは分かりませんが。 )
そして、アイザワ レンさんはわたしのことと、ここのこと :: TextOcean にて転載の条件を明示しています。
以下の条件に従う場合に限り、自由に:
- 本作品を複製、頒布、展示、上演、演奏、口述、上映、公衆送信することができます。
- 二次的著作物を作成することができます。
従うべき条件は以下の通り
- by
帰属. あなたは原著作者・実演家のクレジットを出さなければなりません。
- nc
非営利. あなたはこの作品を営利目的で利用してはなりません。
- sa
同一条件許諾. もしあなたがこの作品を改変、変形または加工した場合、あなたはその結果生じた作品をこの作品と同一の許諾条件の下でのみ頒布することができます。
- 再利用や頒布にあたっては、この作品の使用許諾条件を他の人々に明らかにしなければなりません。
- この作品の権利者から許可を得ると、これらの条件は適用されません。
そして実際にはてなブックマークによって記録されたページを見ると、元記事への URI こそ併記されているものの、原著作者のクレジットが書かれているとは言えません。
何故はてなブックマークの全文転載が良くなかったのか
全文転載がなされていたタイミングでは、転載される側がそれを防ぐ術はありませんでした。 ( ドメインと UA 情報によって判別して取得を防ぐという対応も考えられるので、皆無というわけではありませんが。 ) 一部分であれ全文であれ転載を拒みたい場合は、ブックマークを行う側のユーザーの良心に任せる他無く、また一部分の転載は認めるが全文の転載は認めないという場合は、はてなブックマークのプログラムの挙動がどうなっているかに左右されるという運任せの状態でした。
先に引用したコメント群において、
もっとコントロール出来る所に載せればいいと思います。
といった発言が出ていますが、コントロールしようにもその手段が無かったのです。
また、
転載されて困るようなモノはウェブに載せる方がそもそも間違ってる
という考えは非常に危険だと思います。
Google キャッシュを引き合いに出しているコメントもありましたが、 Google キャッシュは robots.txt や meta 要素の指定で避けることができます。 しかしこの時点では、はてなブックマークに対して制作者が取れる自衛手段は無かったので、同列に考えることはできなかったでしょう。
結局、最大でも 250 文字程度の内容の掲載制限と、 meta 要素の指定への対応という形で変更がなされました。 翻せば、その対応ができていなかった状態が、転載する側のやり得、やった者勝ちであったということの証明なのかもしれません。
ただし、 250 文字程度に制限されたとはいえ、そもそもブックマーク先の内容を転載すること自体が必要だとは思えません。
更なる改善の要望
……と、ここまでの論調だと、私ははてなブックマークというサービスに否定的な人間だと思われるかもしれません。 しかし、決してそういったつもりはなく、むしろはてなならより一層の、迅速な改善を行ってくれるだろうと思ってこの記事を書いています。
- robots.txt の参照
-
meta 要素による掲載拒否の意思表示にも対応したとはいえ、制作者側に大きな負担を強いることになってしまいます。 例えば、 Movable Type を使用している場合はテンプレートの修正で、ある程度まとめて変更できますが、それ以外の weblog ツールや weblog サービスを使用している場合に同様の対処ができるかどうかは分かりません。
それに対し、 robots.txt であればルートディレクトリに配置するだけですので、制作者の負担は軽減されます。 これも使える環境にある制作者は限られますが、選択肢が多くなるのはプラスになると思うので、ご検討をお願いします。
- 概要掲載のガイドラインの作成
-
はてなブックマーク - Weblog hxxks - はてなダイアリーの記事別表示への要望と疑問のように、 Movable Type で作られたページで概要を手動で記述している場合は、それが取得されて掲載されています。 これは良い挙動だと思っています。
しかし、はてなブックマーク - Pop or Die | 教えたはてなダイアリー(第2回)のように、 sb で作られたページで概要を手動で記述している場合は、それが取得されずに記事の冒頭が掲載されています。 Movable Type と同様、
といった形式で記述されているので、同様に dc:description を取得してくれると期待したのですが……。dc:description="教えたはてなダイアリーの記録。第二回目。"全てのツールやサービスへの対応を書けというのは無理がありますが、主要なツールやサービスにおいての概要の取り扱いをどうしているのか、それを示していただくと、制作者も予期せぬ内容が掲載されて困惑するということは防げると思います。
これはブックマーク先の内容を転載することを許容した上での要望だったので、改めて「ブックマーク先の内容を転載することの見直し」を要望しようと思います。
と、長々と書いてみたけれど
私自身は About this site - Copyright & Link で示している通り、記述したのが私である旨を明記した上で、かつ恣意的な改変や編集を行わない限りは全文を転載されるのは一向に構いませんし、 Google キャッシュなどの回避も特には行っていません。
ただ、 WWW 上で文章を発表する人全てがこうした考えを持っているわけではありませんので、全文の転載ということについては転載するであろう側、転載されるであろう側、お互いに気を付けねばならないと思います。 合わせて 引用ではない引用を正当化 ? を読んでいただくと良いかもしれません。

