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自転車には反則金という概念はないの実例
自転車で赤信号を無視して走行したとして、千葉南署が千葉市内の無職男性(26)に、道交法違反容疑(信号無視)の交通切符(通称赤切符)を切っていたことが23日、分かった。 自転車に乗った人に対して、警察官が警告に従わなかったとして交通切符を切るのは県内で初めてという。
調べでは、無職男性は15日、同市緑区誉田町1丁目の市道で、警察官らに「戻りなさい」などと呼びかけられたにもかかわらず、赤信号を無視して道路を横断した疑い。 同署員らが同日、近くで自転車の安全運転を呼びかけるキャンペーンをしていた。
警察官に注意されてもなお無視して横断すれば、警察官としても流石に見逃すわけにはいかないでしょう。 まさか、「自転車だから捕まらない」とでもたかをくくっていたのでしょうか。
まあ、自転車に限った話ではなく、
道路を通行する歩行者又は車両等
と定められているので、歩行者なら捕まらない、というわけでもありませんが。
具体的な罰則は ?
信号無視での赤切符ということですから、
第119条 次の各号のいずれかに該当する者は、3月以下の懲役又は5万円以下の罰金に処する。
1の2.第7条(信号機の信号等に従う義務)、第8条(通行の禁止等)第1項又は第9条(歩行者用道路を通行する車両の義務)の規定に違反した車両等の運転者
という罰則になります。 原動機付自転車や自動二輪車、自動車などの場合は交通反則通告制度によって、いわゆる青切符によって通告される反則金が科されることがほとんどです。
しかし、以前 自転車には反則金という概念はない - 反則金が科される対象で述べた通り、自転車の場合は反則金が科されることは無いため、今回のようなケースは即赤切符ということになります。
もしかしたら、ニュース記事だけを読んで 「おいおい赤切符かよ、ずいぶん罰則が重いな」 なんて印象を抱いた方もいるかもしれません。 しかし、自動車などと違って、自転車の違反に切符を切る時は赤切符しか無いのです。
まあ、交通反則通告制度も、あまりに自動車などの交通違反が増加し、その都度出頭を求めて略式命令を言い渡していてはとても手が回らないといった理由で施行されたという背景があるため、このまま自転車の交通違反が増えれば、自転車にも交通反則通告制度が適用されるように道路交通法が改正され、頻繁に取締りが行われるようになる……かもしれません。
類似例
こちらの方が日付は前になりますが、どうも私が見落としていたようです。
今年に入り大阪の交通事故死者数が全国最悪の水準となり、府警は九日までに、死者増加の大きな要因になっている自転車の悪質な交通違反に、刑事処分につながる「交通切符」(赤切符)を切る異例の取り締まりに乗り出した。 制度上、自動車やバイクの比較的軽い違反に、前科とはならない反則金を科す「交通反則切符」(青切符)は自転車に適用できないため、罰金を含むより重い処分となるが、府警は「大阪の自転車の違反は目に余る」と強行策の採用を決めた。
二月上旬に府警交通部が各警察署に通達した。 対象は、自転車についても道路交通法で禁じられている信号無視や二人乗りなど。 警察官が再三注意しても続ける悪質な違反には躊躇(ちゅうちょ)なく赤切符を切ることにした。
こちらのケースでも信号無視が含まれていますね。
すでに先月二十四日、大阪府枚方市内で何度も指導、警告したのに自転車の二人乗りをやめなかった男子大学生(19)について、道交法違反(定員外乗車)容疑で赤切符を切って摘発。 この大学生は近く家裁送致される見通しになっている。
定員外乗車は6月以下の懲役又は10万円以下の罰金と、信号無視よりも刑罰が重くなっています。
府警交通総務課は「取り締まり強化で事故増加に歯止めをかけたい。 『たかが自転車』といって違反すれば、加害者にも被害者にもなることを訴えたい」としている。
この 「たかが自転車」 という意識が事故の増加の原因の一端を担っていると思います。 「軽車両」という名の車両を運転している自覚を全ての自転車の運転者に持っていただきたいものです。
青切符と赤切符
前項と同じニュースですが、青切符と赤切符の違いについて分かりやすく書いているので、メモしておきます。
昭和43年、車社会の発達で「1億総前科」と呼ばれるほど違反者が急増、比較的軽い違反者に対して刑事処分の代わりに反則金ですます「反則通告制度」を規定した改正道交法が施行。 反則金納付を求める告知書などの書類を「交通反則切符」(青切符)と呼ぶ。 一方、悪質な違反者に出頭を求める書類が「交通切符」(赤切符)。 赤切符の場合、交通即決裁判所で略式命令を受けるのが一般的で、罰金刑以上なら前科になる。 道交法改正当時、自転車の違反は想定されていなかった。
この
違反者が急増
という事が理由になっていたのなら、やはりこのまま自転車の違反が増加していけば、交通反則通告制度の適用範囲の俎上に乗ることが検討される可能性も無いとは言えません。
情報番組でも取り上げられたようです
5/16放映のABC「ムーブ!」で取り上げられた話。
リンク先の場合は二人乗りが取り上げられていますが、この記事内で私が書いているように、信号無視でのケースもあります。

