トラックバック≠リンク通知

http://hxxk.jp/2005/05/20/0047

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2005-05-20T00:47+09:00

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概要

トラックバック先へのリンクがないとトラックバックを受け付けないという仕様。これはスパム対策としては有効かもしれませんが、一概にリンクがないトラックバックは非難されるべきなのでしょうか。

リプライ

13 件のリプライがあります。

記事本文

はてなダイアリーへのトラックバックは、該当記事へのリンクが無いと送信できない

天漢日乗 - 自転車の二人乗りで赤キップ 自転車の交通違反で前科がつく場合もというリソースを巡回中に見かけ、そして冒頭で 知らなかった。 と書かれてあったので、以前取り上げた「たかが自転車」、でも道交法違反で摘発される参考リソースとして通知するためにトラックバックを送ろうとしたところ、

Ping 'http://d.hatena.ne.jp/iori3/20050518/p4' failed: http://d.hatena.ne.jp/iori3/ was not found in your page.

というエラーが返ってきました。 よくよく調べてみると、はてなダイアリー - はてなダイアリーTrackBackシステムとは - 受け取り側の機能に、

受信条件

はてなダイアリーでは、トラックバック送信元ページに送信先ページへのリンクが含まれる場合のみトラックバックを受信します。

これは、トラックバックスパムなどに回避するための仕様です。

という解説がありました。 そのような仕様を定めているのならそれに従わねばトラックバックを送れませんので、「たかが自転車」、でも道交法違反で摘発される - 情報番組でも取り上げられたようですという追記部分にて送信先へのリンクを追加しました。

確かにスパム対策には良いのでしょうけれど

スパム対策としては確かにこの仕様は有効でしょう。 ( 例えば Movable Type のように ) トラックバック送信先のリンクを含まないトラックバックを有効にする場合、無差別に送られるトラックバックも有効となっていしまいます。 対して、はてなダイアリーにトラックバックスパムを送ろうとする場合、トラックバック送信先へのリンクアンカーを作成する必要があります。 ( ということは、それを自動で生成されてしまった場合にはスパム対策は意味をなさなくなるということなのですが。 )

しかし、今回の私のように、既に発表済みの記事を関連記事としてトラックバックしたい場合にはその対策が障壁となります。 そう述べると、「リンクを含めればいいじゃないか」という反論がなされるのは目に見えていますが、 ( スパムではない ) リンクを伴わないトラックバックという形式も存在するので、一律にリンクが無いと言って弾くことには賛同できかねます。

トラックバックを悪用したスパムが跋扈している現状では、安易に「リンクを含まないトラックバックを受け付けてくれ」という要望を出すわけにもいかないので、こういった考えをする人間もいる、ということを表明しておくだけにしておきますが。

リンクを含まないトラックバックは好まれない ?

この項で言うリンクを含まないトラックバックは、トラックバックスパムや、全く関連性の無いトラックバックを除いた「リンクを含んでいないが、関連性の高い記事から送られるトラックバック」とします。 また、単に「似たような内容だから送られたトラックバック」も省きます。 あくまで「トラックバックを受信した weblog の制作者、あるいはその weblog の読者が、そのトラックバック元の記事を読むことでより話題の発展、展開を望めるトラックバック」について考えます。

例えば、私の手書きフォントという記事に対して、パソコンライフ・インプレッション: 無料フォントを楽しむ!自分でフォントを作る!という記事からトラックバックが送られてきました。 その記事内には手書きフォントに対するリンクがありませんが、 手書き文字をフォントにする方法を誰か教えて下さい という投げかけに対する答えとなる、関連性の高い記事です。

リンクがあるとか無いとかは全く関係なく、この記事のおかげで安価なフォント作成ソフトの存在を知ることができ、非常に参考になりました。 しかし、やはりリンクが無いトラックバックを好まない人の方が多数なのでしょうか ? Google 検索: トラックバック リンクが無いなどを見ると、そうした意見を多く目にしましたので……。

用語の解説に誤解が含まれているのかも

各種の weblog サービスなどの、トラックバックという用語の解説にこうした風潮の原因があるのかもしれません。

はてなダイアリー

他の記事にその記事を話題にした記事のURLと概要を通知する機能、またその通知形式をさだめた枠組み。

この通知する行為をトラックバックする、トラックバックを送るという。 通知を受け取ったウェブログは普通、その言及された記事のところに通知された派生記事のURLと概要を一覧表示する。一般に、言及した本人によって送られるものとされている。

その記事を話題にした記事 というように、リンクとは明示していませんが、それに準ずるケースに限定しています。

ココログ

トラックバックは、ある記事にリンクを張ったときに、その相手(記事)に対してリンクを張ったことを伝えられる機能です。 そこには、リンクを張ったユーザーが運営するブログの URL やユーザー名、記事の概要が記述されます。

つまり、「参照元の情報が記されたリンク」と言えるでしょう。

リンクを張ったことを伝えられる機能です と、誤解を与える説明となっています。

livedoor blog

トラックバックとは、簡単に言うと「あなたが書いたことに関して私はこのように書きましたよ。」ということを通知できる仕組みです。 書いていることに対しての意見でもいいですし、同じ話題を扱っていることを知らせるためにも利用できます。

つまり、「参照元の情報が記されたリンク」と言えるでしょう。

これはリンクが行われた記事に限定せず、関連性のある記事であれば利用できると書いており、良い説明だと思います。

IT用語辞典 e-Words

ウェブログ(ブログ)の機能の一つで、別のウェブログへリンクを張った際に、リンク先の相手に対してリンクを張ったことを通知する仕組みのこと。

ウェブログ作者が別のウェブログの記事を参照して自身のサイトにコメントを掲載するような場合、元の記事へのリンクを張るのが一般的だが、単にリンクしただけでは元の記事の作者はどこからどうリンクされているのか容易に知ることはできない。 トラックバックはリンク元サイトに「このような記事からリンクを張った」という情報を通知する仕組みで、リンク元記事のURLやタイトル、内容の要約などが送信される。 トラックバックされたサイトはこの情報を元に「この記事を参照している記事一覧」を自動的に生成することができる。

こちらもリンク通知だと解説し、誤解を与える説明となっています。

Movable Type の解説はどうなっているのか

トラックバックという仕組みを初めて用いたのが Movable Type で、その技術仕様には次のような概要が示されています。

Using TrackBack, sites can communicate about related resources. For example, if Weblogger A wishes to notify Weblogger B that he has written something interesting/related/shocking, A sends a TrackBack ping to B. This accomplishes two things:

  1. Weblogger B can automatically list all sites that have referenced a particular post on his site, allowing visitors to his site to read all related posts around the web, including Weblogger A's.
  2. The ping provides a firm, explicit link between his entry and yours, as opposed to an implicit link (like a referrer log) that depends upon outside action (someone clicking on the link).

相手の記事にリンクを行った場合にトラックバックを送るとは全く書かれていません。 書かれているのは、面白いことや関連することやショックなことを書いたと通知したい場合にトラックバックを送るという例です。 ( 以前、有用なトラックバックとはでも同じようなことを述べました。 )

そして、それらのトラックバックを記事内にリストアップする際の文言は、英語版の Movable Type のデフォルトテンプレートによると、

<p>
Listed below are links to weblogs that reference <a href="<$MTEntryPermalink$>">'<$MTEntryTitle$>'</a> from <a href="<$MTBlogURL$>"><$MTBlogName encode_html="1"$></a>.
</p>

となっているのですが、これが日本語版になると

<p>
このリストは、次のエントリーを参照しています:  <a href="<$MTEntryPermalink$>">'<$MTEntryTitle$>'</a> from <a href="<$MTBlogURL$>"><$MTBlogName encode_html="1"$></a>.
</p>

と訳されています。 「参照」としてしまうとリンクを連想してしまいがちですが、技術仕様に合わせるならば「言及」とした方が自然だと思います。 ( リンクはしていないけれど ) 関連のある記事を通知するというのも広い意味では言及だと言えると思いますし。 「以下に並べられた weblog へのリンクは、次に示す個別エントリへ言及しています」といった表現だと良いでしょうか。 ( 英語の文法には疎いので、この訳が完璧な訳とは思っていません。 )

Movable Type の定義から「トラックバックはかくあるべき」という認識が広まったとは限りませんが、どのあたりから「トラックバック = リンク通知」という認識になっていったか、どなたかご存知でないでしょうか。

リプライ

13 件のリプライが送られています。

2005-05-20T22:35+09:00 - アサノ

レンタルブロギが出だしてからじゃないです?

2005-06-23T11:32+09:00 - トラックバックのマナー < ちはろぐ

「トラックバック・マナーについて ⇒「トラックバック」は、参考にした相手ブログの...

2005-07-07T10:54+09:00 - トラックバックのマナー?

どんなときにトラックバックすれば良いの? 相手の記事に関連した事柄を書くときにトラックバックします。相互リンクを目的としたトラックバックは、場合によっては好まし...

2005-07-22T12:19+09:00 - トラックバックの作法 < DIVINERS

トラックバックは相互リンクを目的とした機能ではなく、相手の記事にとって自分の記事が有意義なものであると感じるときに使うものです。そのため、必ずしも自分の記事の中...

2005-07-22T12:24+09:00 - 片桐

こんにちは、先日トラックバックさせていただいたDIVINERSの片桐です。ブログを移転したため、先日のトラックバックがリンク切れになっております。再度新しい記事よりトラックバックさせていただきましたが、お時間がありましたら、古い方のトラックバックを削除していただければと思います。お手数かけてすいません。よろしくお願いします。

2005-07-22T19:09+09:00 - 真琴

&#62;アサノさん ああー、確かに……。 &#62;片桐さん URI が変わったということで、新たにトラックバックを送っていただいたお心遣い、ありがとうございます。早速対処しました。 以前にトラックバックをいただいた時に拝見して、全くその通りだと思ったので特に記事としては触れませんでしたが、 「わざわざ相手の記事に対して自分の記事を参照させるのですから、相手に対して恥ずかしくないようなまともな文章を書くように心がけていれば良いわけです。立派な文章を書けというわけではありませんが、記事の内容によって相手に迷惑をかけないようにすることが美しいトラックバックの作法なのではないでしょうか。」という考えは非常に素晴らしいものだと思います。

2005-07-22T23:43+09:00 - 片桐

ありがとうございます。なかなか賛同を得られる意見ではないので、うれしいです。

2005-09-20T20:25+09:00 - えっけん

言及があるトラックバックが好まれる事から、引用のある記事=リンクがあることで、正当性のあるトラックバックか否かを判断するのでしょうね。 リンクがあるからと言っても、必ずしも歓迎されるわけではないでしょうが、スパムか否かの判断基準の一つにはしやすいと思います。

2005-09-20T21:51+09:00 - 真琴

えっけんさんの仰るとおり、リンクの有無はトラックバックの有効性を判断するには分かりやすい指標だと思います。 そのために、リンクが無ければトラックバックを受け付けないようにしているサービスや、 Movable Type 用のプラグインが登場したりしたのでしょうね。 私は <a href="http://hxxk.jp/2005/05/30/0029">http://hxxk.jp/2005/05/30/0029</a> で述べたようなリンク無しトラックバックも歓迎しようと思っているので、リンクの有る無しでは判断せず、「関連があるか」「直近に検索エンジン経由でアクセスしてきていないか」「内容を読んだ上で送っていると判断できるか」をその都度見定めています。この方針は手間がかかりますので、積極的に他人に薦めるつもりはありませんが……。

2005-09-20T21:54+09:00 - 真琴

って、 <a href="http://hxxk.jp/2005/05/30/0029">http://hxxk.jp/2005/05/30/0029</a> では思いっきり「ススメ」とか書いてますね。 リンクが有っても無くても明らかに関連性が高い・または明らかな言及が見られるトラックバックを送りましょう、という事で…… ( ←苦しい )

2005-09-22T07:34+09:00 -

たとえば、言及もされていないトラックバックが送られてきて、でも、なんとなく消すに消せないななんて思っていて、そういうのは送られてくる段階で排除できるならそうした方がいいという理由からフィルターしたいとか そんな無意味なトラックバックばかり受け取っていて、トラックバックを閉鎖するぐらいの精神状況になってしまった場合、実は本当はトラックバックを閉鎖なんて別にしたくないんだよと思って、このフィルターできる機能について飛びつくとか この際、自分を守るため(上記の精神的な理由)に、相手側がリンクを張っていないで一喜一憂(リンク張ってないと送れないなんて・・)するのは無視するという感じ。 トラックバックを閉鎖するよりマシでしょ?という消極的な方向。

2005-09-24T12:42+09:00 - 真琴

えっけんさんへのレスと重複しますが、トラックバックに対する捉え方の問題だと思います。 私の場合ですと、たとえ手間がかかっても無意味なトラックバックかどうかは慎重に判断します ( リンクがあっても無意味と判断することもあったり、逆にリンクがなくても有意義だと判断することもあり ) し、無意味なトラックバックの増加が、 hxxk.jp のトラックバック機能の撤廃を左右する可能性はありません。 ( もっとメタな視点で「トラックバック機能はいらないな」と思ったらトラックバック機能の撤廃をすることはありえます。 ) 言及のないトラックバックを受けてそれを気にするか、それとも粛々と削除して流すかの違いですかねえ……。

2006-04-15T17:50+09:00 - トラックバックポリシー? < 3TM

ブログを始めてしばらく経ちます。 最近はFateの記事を書く事が多いので、トラックバックなども利用していますが、他のサイトを見に行くと、このトラックバッ...

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