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この記事の説明
ただのにっきのこの記事を受けて、今日の記事の内容を書いています。 ただただしさん ( ただのにっき ) の主張は概ね同意なのですが、果たして全ての「言及リンクのないトラックバック」がこれにあてはまるのか、という疑問を抱いたので、あてはまらないケースを考えてみようと思います。
初めに断っておきますが、単にアクセスアップを目的としたトラックバックや、同じ話題を扱っているようだからと安易に送られた ( 例えば、検索などで探し当てたサイトに片っ端から送るような ) トラックバックを正当化するつもりで書くのではないことをご理解ください。 そういった実のないトラックバックに関しては、私は言及リンクがあろうと無かろうと spam と変わらないという認識を持っています。 ( そしてそれは無分別なトラックバックは spam と何ら変わらないや、有用なトラックバックとはといった記事で既に述べています。 )
送信元の読者の利益を考える必要がないトラックバック
TrackBackは逆リンクを生成するので、「A→B」のTrackBackは、「B→A」のリンクを生成する。 サイトAに言及リンクはないので、「A→B」のリンクはない。 結果、サイトBの「読者」はサイトAの記事を読めるが、サイトAの読者は(関連しているはずの)サイトBの記事を読めない。
この場合、アクションを起こしたのはサイトAの管理人だけなので、管理人Aの行為がどういうことか考えてみよう。 Aの行為は、サイトBの読者という「新規顧客」の呼び込みには成功しているが、「既存顧客」に対する新しいリンクの提供を怠っている。 Aの読者は怒ってしかるべき、ひどい仕打ちである。
トラックバックの送信元 (A) から、トラックバックの送信先 (B) へのリンクが必要ではない ( A の読者の利益供与は必要ない ) ケースを考えてみましょう。
A から B に対して、一方的に情報を提供するようなケースが該当すると思います。 極端に言えば、「メールで教えても差し支えないんじゃ ? 」と第三者から思われるような。
B の記事が何らかの疑問を述べている記事で、それを解決するような記事 A が既に書かれていた場合、 A の読者は A の記事を見ている時点で既に答えは得ているわけですから、答えを見た後に改めて疑問 (B) を見直す必要はありません。 もちろん、 B が A から答えを得ることによって、更に発展的な解決手段を公表することも往々にしてあり得ますから、実際は B への誘導があるに越したことはありませんが、必須ではないでしょう。 ただし、このケースに該当するトラックバックはかなり稀な部類に入ると思います。 ( 私自身、これまでにそういったトラックバックはおそらく 2 回ほどしか送っていません。 )
言及リンクのないトラックバックは全てが spam と断定されるべきか
こんな主張も見受けられる。 自分のサイトに来て記事を読んでもらいたいと思ったからTrackBackしたのだ。サイトBの記事に価値があるかどうかには興味がない。 サイトBはTrackBackを受け付けている以上、黙って受け入れればいいのである。 いやならTrackBackを受け付けなくするか、不要なTrackBackは削除すればいいではないか
ここで例示された主張はあまりに極論であり、私は受け付けなくすれば良いとか不要なら削除すれば良いといった、受け手のことを考えない主張については反対です。
サイトBの記事に価値があるかどうかには興味がない
というのも自分のことしか考えていない主張で、一見前項で示した「 B に対して、 A からのリンクを必要としないケース」と類似するように見えますが、前項で示したケースはあくまで「 B の記事を見て考えたけれど、やはりリンクは必要じゃないな」という考慮の上で成り立つのであって、「価値があるかどうかには興味がない」という理由ではないという点が違います。
「じゃあリンクすればいいのかよ」とばかりに、単にサイトAにBへのリンクを追加しただけでは、この屁理屈に皮が一枚加わるだけである。 記事中できちんと「言及」し、密接に関連するかどうか吟味した上でTrackBackする。 この過程があるかどうかで、(サイトB管理人を含む)読者にとって価値のあるリンクが生まれるかどうかが決まる。 言及リンクをすることで、TrackBack先を吟味するチャンスが生まれるのだ。 TrackBackには、そういう熟考の成果が含まれて欲しいものである。
単なるアクセス数アップの手段として、独りよがりの屁理屈で送りつけられるTrackBackは、TrackBackの技術的な上っ面だけを見た、底の浅い利用例である。
確かに、申し訳程度にリンクを添えたから「トラックバックしても問題ない」と短絡的に考えるのはただの屁理屈です。 しかし、トラックバック先を吟味することと言及リンクをすることが等価で結ばれる事柄なのでしょうか ?
自分語りにシフトしてるじゃんと揶揄されるかもしれませんが、言及リンク無しのトラックバック ( ただし一定条件有り ) のススメ - リンクを含まないトラックバックを送信したにて、トラックバック先を吟味して熟考した結果、「やはり既存記事にリンクを追加する必要はなし」という結論に達して、言及リンクが無い状態でトラックバックを送信しました。 ( ただし、自分の送信履歴の備忘としてトラックバックの送信先を記録するスタンスを取っているため、現在はリンクがある状態になっています。 しかし、単なる一行リンクなので、「言及」ではないリンクですが。 )
ただし、このトラックバックを送る際に、 spam やアクセスアップ狙いのトラックバックでないことを伝えるための工夫として、その記事の既存の概要である
Movable Type 2.x は各記事の編集画面からしかコメントやトラックバックを削除できないので、 Recent Reaction template ver.3 を改造して、一括管理するテンプレートを作ってみました。
という記述を、トラックバック送信時には
Movable Type 2.x において、トラックバックスパムが連番でない状態で送られてきた場合は、私の拙作ですが管理用のテンプレートを使うと少し作業が楽になります。
に変更して、「こういうのを作っていますよ」ということを通知したいということをアピールしています。
以上、言及リンクが無くとも、熟考をした上でのトラックバックの実例はあり得ますよと、自分語りを以って反証してみました。 ただし、言及リンク無しのトラックバック ( ただし一定条件有り ) のススメのコメント欄のやりとりにあるように、その熟考は主観的なものであり、もし過去記事にリンクを加えることでその判断を客観的なものにできるのなら、リンクが無い状態のトラックバックに固執するわけではないという考えも持っています。
何が言いたいのかというと
ただのにっき(2005-06-28) - 言及リンクのないTrackBackの何がいけないのかは非常に論理的な説明がされており、かつ分かりやすく書いてある良記事だとは思うのですが、それゆえに「リンクが無いトラックバックは問答無用で悪」という認識が広まってしまう危険性があると思います。 私が出したようなケースは稀だと思いますが、もしかしたら他にも「リンクが無くとも熟考をされた上で送られたトラックバック」の事例があるかもしれません。
もちろん、「リンクが無くてかつ熟考なんて全然していない悪質なトラックバック」が横行している現状では、そう断言するのも有効なストッパーとなり得るのですが、そうではないケースがあるかもしれないという考えを巡らす可能性の芽を摘むことになりかねないんじゃないかなと思ったので、あら捜しみたいな反証をしてみた次第です。
まあ、門外漢だけどはてなダイアリーの仕様変更に賛成 - 今回の変更に伴うはてなダイアリーユーザの反応に反応してみる ( もしくはトラックバック送信備忘 ) のように、特定の記事へのトラックバックを一絡げにして扱った奴が何を言っているんだ、というツッコミが来そうな気もしますが。
トラックバック送信先
- ただのにっき(2005-06-28) - 言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか
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言及リンクが無くとも、熟考をした上でのトラックバックの実例はあり得ますよと、自分語りを以って反証してみました。 ただし、それは稀な例であり、またその熟考は主観的なものであるため、リンクが無い状態のトラックバックに固執するわけではないという考えも持っています。

