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絵文録ことのはは読みやすいか ?
ekken♂:読みやすいブログにするなら、「絵文録ことのは」に学ぼうを読んで、絵文録ことのははお世辞にも読みやすいとはいえない、と私は思いました。 もちろん「読みやすい、読みにくい」というのは往々にして主観に左右されるものであるので、「そんなことないよ、読みやすいよ ! 」と思われる方がいらっしゃるのも承知の上で書き進めます。
ekken♂の越後屋健太さんは
僕は「読みやすい長文ブロガー」の代表として、絵文録ことのはの松永英明さんを挙げさせていただきます。文筆業を生業としているのだから、文章が読みやすいのは当たり前ですが、『絵文録ことのは』が読みやすいのは、文章力のみに依存するものではないのです
と述べておきながら、
もし「松永さんのブログなんか、全然読みやすくない」という人がいたら、僕にはその人が、普段全く本を読まない人としか思えないです
という主張に帰結しているため、結局見た目の工夫が良いから読みやすいと思っているのか、文章力が高いから読みやすいと思っているのかいまいち掴めませんが、私が読みやすくない理由として考えるものの多くは見た目に起因するものなので、それを中心に触れようと思います。
読みやすさを論じていたこの記事自体で、誤解を招く表現になっていたようなので、前段の引用箇所の範囲を広げ、
僕は「読みやすい長文ブロガー」の代表として、絵文録ことのはの松永英明さんを挙げさせていただきます。
という部分から引用するように変更しました。
もっとも、当初の引用部分だけでも「文筆業」は「絵文録ことのは」に係るものだと分かるように引用していたつもりですし、 q 要素を用いた論理的な明示、およびスタイルシートによる視覚的な明示も行っていたつもりです。
なお、 IE 7 以下の場合は :before 擬似要素および :after 擬似要素に対応していないため、このサイトのスタイルシートの
q { quotes: "「" "」" "『" "』"; }
という引用符の指定は反映されませんが、その場合でも引用部と引用ではない部分とは、色等の視覚的情報で区別を付けています。
フォント周りのバランスの悪さ
繰り返しますが、これは私の主観に基づいた意見ですので、私が「悪い」と断言したところが人によっては「良い」と捉えられる場合もあることを最初にお断りしておきます。
読みやすくない理由としてまず私が挙げるのは、本文の文字のバランスの悪さです。 http://kotonoha.main.jp/styles-site.css を見てみると、
body { background:#ddd url("image/washi.gif"); font:normal normal normal 100%/1.9 "ヒラギノ角ゴ Pro W3","Osaka-UI","Osaka", "MS UI Gothic","Arial Unicode MS","Arial", sans-serif; color: #444; letter-spacing:2px; }
のようになっています。
- 背景画像の色と文字色のコントラスト
-
本文部分の背景には、 div.mtEntryBody にて
というように背景画像が指定されているわけですが、この画像の色 ( #f5f5f5 ) と文字色 ( #444444 ) のコントラストは明度差が 177/255 、輝度比が 9.234 、色差は 531/765 と、悪くはありませんが決して充分とも言えない値です。 ( 少なくとも私は #444444 は薄いと感じました。 )background-image:url("image/genkoyoshi.gif"); letter-spacing:2px;-
letter-spacing を 2px と明示しているために、フォントファミリに関係なく 2px の隙間が空いてしまい、テンポ良く読むことができなくなっています。 書籍であれば固定ピッチフォントであるため、ある程度の文字間隔は必要だと思いますが、このスタイルのようにプロポーショナルフォントを指定している場合、よほどのこだわりが無い限りは文字間隔の指定は冗長かと思われます。
line-height:1.8em;-
line-height を指定せずデフォルトのままで表示させていると、私は IE や Firefox や Opera などのブラウザでは少し窮屈に感じます。 そこで line-height に 1 以上の値を指定して、行間を少し開けている方が読みやすいのですが......個人的には 1.8em は空きすぎかなと思います。
- UI 系フォント
-
そして、これは個人的な意見の最たるものかもしれませんが、 MS UI Gothic が本文に指定されていると途端に「読み辛い」と感じてしまいます。 MS UI Gothic はその名の通り Windows のユーザインターフェース、すなわち各種アプリケーションのメニュー文字や各種アラートに使われるフォントで、本文全体がこのフォントですと本文らしい感じがしないのです。 ( もっとも、これは第 4 候補のフォントなので、ヒラギノ角ゴ Pro W3 、 Osaka-UI 、 Osaka のいずれかがインストールされていれば MS UI Gothic が使われることはありませんが。 ただ、第 2 候補に Osaka-UI が指定されているところを見ると、絵文録ことのはの松永英明さんは UI 系フォントを好んで指定しているようですね。 )
画像の多用と不要なアンカー
次に、画像の件について。 絵文録ことのはのビジュアルデザインの大きな特徴として、リストマーカに使われているペンシル画像が挙げられます。 これは画像による色分けを行うことで、それぞれのリストに視覚的な差異を持たせているのだと思います。 ( 思います、と憶測に留めているのは、私は絵文録ことのはを常々拝見しているわけではないためです。 ) しかし、リストが出現するたびにこのペンシル画像を目にするのは、個人的に煩わしいなと思いました。 リストマーカに画像を使うというのは絵文録ことのはに限った手法では無いのですが、どうも 16*16 ピクセルのサイズは大きすぎるような気がしてならないのです。
また、越後屋健太さんは
松永さんは、一つのエントリをいくつかの章仕立てにし、区切り毎にエンピツのアイコンを表示、更に外部から参照しやすいように、そのアイコンにアンカータグを埋め込んでいます。
という点に着目していますが、これっていわゆる段落アンカーですよね。 Tab キーを使ってブラウジングしている場合は邪魔になってしょうがないし、メリットよりもデメリットの方が大きいと思うのですが......。 ( 何故デメリットの方が大きいか分からない場合は、絵文録ことのはや tDiary で作られた日記、あるいははてなダイアリーで作られたダイアリーをよく眺めて考えてみてください。 ) 要所要所に h3 要素による見出しを用いて、区切りを明確にしているため読みやすい、という点には賛同できます。
手元で何とかできるものは気にしない
......と、見辛い点をずらずらと羅列しましたが、これらの見た目に関する点は製作者スタイルシートを無効にするなりユーザスタイルシートを適用するなり、手元で何とかすれば済むので私はこだわりません。 実際、絵文録ことのはも含め、いくつかのサイトはそのようにして見ています。
となると、 ( あくまで私の場合における ) 読みやすさの判断基準は文章自体の読みやすさとほとんどイコールになる、ということになります。 文章だけで判断するなら、絵文録ことのはの文章は充分に読みやすいと私は思います。
何故「読みにくいと感じる」 = 「普段全く本を読まない」が結びつくのだろう
どうしてもうまく意図を汲み取れなかったのが、冒頭でも触れた
もし「松永さんのブログなんか、全然読みやすくない」という人がいたら、僕にはその人が、普段全く本を読まない人としか思えないです
という主張。
「普段全く本を読まない」 = 「読解力が身に付いてない」 = 「せっかくの読みやすい文章を読みやすいと感じない」というのなら分かりますが、
文章力のみに依存するものではないのです
とレイアウト等も含めて考えて、「読みにくいと感じる」 = 「普段全く本を読まない」と結びつけているため、文章自体の読みやすさに視点を置く私の認識との乖離が生じているのだと思います。
もしかしたら、ブログパーツやサイドバーの類が無く、導入部に簡単な概要を書いていたり要所要所に見出しを配置していたりすることが、絵文録ことのはは他のブログよりも本というスタイルの文章に近いと越後屋健太さんは考えられているのかもしれません。 そう仮定すると、「本来の文章力 + レイアウトなどの配慮によって ( 普段から本に親しんでいる人には ) 更に読みやすくなっているのに、読みやすくなんてないと言う人は本を読んでいないのではないか」という主張も自然になるような気がします。 ( これはあくまで私の勝手な想像ですので、ご本人の回答をいただきたいところ。 )
結局はしっかりとした内容と、それを支える文章だと思う
これらを踏まえて、私なりの「読みやすい文章」の定義を考えてみると、やはり内容がしっかりと存在していることがまず前提にあって、それを的確に表現する文章構成というのが大部分だと思いました。 ビジュアルデザインやレイアウトというのは、文章の上手さと違って誰しもが良いと思える共通部分は少なく、それこそ好みによって大きく左右されます。 ( 明らかにダメなビジュアルデザイン・レイアウトは共通認識としてあるかもしれませんが。 ) また、 Web の大きな利点として、ビジュアルデザインやレイアウトは自らの手で外したり加工したりできるという点も見逃せません。 それらを考えると、ビジュアルデザインやレイアウトに力を注ぐよりも、文章をしっかりと書けるように研鑽されているものが結局は読みやすいということになると思います。 もちろん、両方を兼ね備えていれば言うことはないのですけれど。
こういったことを言った後で指摘するとあげつらっているように捉えられるかもしれませんが、 ekken♂はビジュアルデザインやレイアウトとしては見やすい部類に入ると思いますが、文章の方に読み辛い部分があるので、そこを見直してもらえたらな、と思いました。 と言っても、具体的にどこが悪いと言うほどではなく「読点が多くてテンポが崩れる」、「稀に『てにをは』の使い方に疑問が残る文がある」程度のものなので、私が気にしすぎなのかもしれませんが。
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「読みやすい、読みにくい」というのは主観による面があるとは言え、私は「絵文録ことのは」はあまり読みやすいとは思いません。 文章自体は読みやすいと思いますが、ビジュアルデザインやレイアウトはむしろ読み辛いと思っています。

