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議論が巻き起こると予測
2005 年の 9 月に、 WWW における引用に関する議論が巻き起こりました。 ( その経緯や関連記事のまとめは引用元の表示と表記の改変に関する議論 - 徒委記を参照してください。 ) その時の主役 (?) の一人として無爲徒食日記の真名垣郁夫さんがいらっしゃるわけですが、今度は ekken♂の越後屋健太さんとの議論が起こりそうだと予測しました。
先制はどちらになるんでしょうか…… 2006 年 7 月 13 日付けで越後屋健太さんが ekken♂: 「ブログ否定論」はちょっと否定という記事を書いて、
著作者の情報が欠落している事を問題にしているこの方のプロフィールを、僕はこの引用元のページから探すのにえらく手間取ったものでして、つまりはこの方の日記もプロフィールが明らかにされているとは言い難いのではないか
と、ブログ否定論について一言物申しています。
ブログ否定論自体の公開は 2005 年 11 月 20 日に行われている上に、特定の誰かに対して書かれたものではないので、先制として捉えて良いのか迷いました。
突っ込みどころを先出し
私はどちらか一方の味方をするつもりはありませんが、こういった話をするのは好きなので、勝手にこれから起こるかもしれない議論にて指摘が行われそうな点を挙げてみようと思います。 そういう行為ばかりしていると多くの人から嫌われそうな気もしますが……。
越後屋健太さんへの突っ込みどころ
- 知識が無いと自分で言っている人が、「そのことで不都合を感じることはあまりない」と言い切ってしまうことの危険性
-
私も大層な口をきけるほど知識があるとは思っていませんが、知識が無いと自覚していると表明しつつ、知識が無くても不都合を感じることが少ないと判断してしまうのは危険だと思います。 知識が無い人はそう思っていても、知識がある人から見ると、「あンたはそう思っていても、オレから見たらちゃんとしていないせいで不都合が出ているンだよッ…… ! 」というケースがあるかもしれません。
例えば、見出しが適切に振られていなくても文章自体が読めないということはありませんが、ブラウザのアウトライン表示機能を使った際に非常に読み辛いと感じます。 ( 私の場合は ekken♂で実際にそう感じますし、例に出して申し訳ありませんが小粋空間や [N]ネタフルでも同様のことを感じます。 )
- 多数派の論理
-
確かに
と仰っていますが、多数の人が考慮していないから、という理由で否定を行うのは相手に取って格好の材料となってしまいます。Lynx利用者や、音声環境(aural)、固定ピッチ環境(tty)、点字環境(braille)等の閲覧者は迫害
しているのかもしれませんが、それはブログに限った話ではなく、大部分の「個人的な趣味でウェブサイトを運営している人」に同じことが言えるはず特に、今回の相手 ( となるであろう人 ) の真名垣郁夫さんは無為徒食日記 2005年9月 - 引用について:その4 において
私はあくまでも理想主義者の立場を取ります。 現実主義者の立場は取りません。
と、現時点での多数派におもねることはしないと明言しているので、「大部分の人に同じことが言える」という点は突っ込まれそうだなあと思いました。 - 文章自体への突っ込みどころ
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揚げ足取りに近いかもしれませんが、
原稿用紙に記述する文章がそれなりに書ける能力の持っている人の文章であれば、ウェブサイト上で読んで「閲覧に不便」を感じることは皆無に等しいです
という部分は、「原稿用紙に記述する文章をそれなりに書ける能力を持っている人の文章であれば、ウェブサイト上で読んで「閲覧における不便さ」を感じることは皆無に等しいです」という書き方の方が良いと思いました。文章自体がしっかりしていれば HTML のマークアップが多少正しくなくても……という下りの文において、その文自体の助詞の使い方がおかしいというのは脇が甘いと見られてしまいます。
- head 要素内で著作者情報へのリンクが記述されている
-
この方の日記もプロフィールが明らかにされているとは言い難いのではないか
という下りですが、真名垣郁夫さんは著作者情報や前後の記事へのナビゲーションといったメタ情報は head 要素のみに記述して、 body 要素内の文章には記述しないという旨のスタンス ( そのあたりは無為徒食日記 二千五年十二月上旬に一連の記述があります。 ) であり、<link rel="start" href="../" title="Internet Site Opinion"> <link rel="next" href="bgm" title="BGMを挿入するなら完璧に"> <link rel="prev" href="print" title="印刷する事を考えた文書作り"> <link rel="contents" href="./" title="エチケット隨筆集"> <link rel="up" href="../" title="Internet Site Opinion"> <link rel="help" href="../introduce/" title="サイト紹介"> <link rel="appendix" href="../links/etiquette" title="エチケット関連厳選リンク集"> <link rel="author" href="../introduce/profile" title="著作者の情報"> <link rev="made" href="mailto:peraid@gmail.com">と、 http://lan.rgr.jp/introduce/profile へのリンクは記述されています。 この link 要素によるリンクは、 UA によって認識したり認識しなかったりするので、実は私はその点から引用元の表示と表記の改変に関する議論 - 徒委記を思い出したんですよね。
なお、この点はekken♂: 「ブログ否定論」はちょっと否定への徳保さんのコメントでも指摘があっています。 ……が、仕様を厳密に解釈すると、特に head 要素に対する profile 属性が指定されていない状態で rel 属性に author という値を指定しているというのは片手落ちではないかという突っ込みもできます。 それに関しては後述。
真名垣郁夫さんへの突っ込みどころ
正しいHTML文書を出力させる気は、ブログの制作者には全くないのであります
という断定-
これは突っ込みどころというか、じゃあ Valid Movable Type !! で紹介したような weblog の存在って一体何っていう。 結局 weblog であるかそうでないかと言うよりは、本人がどれだけ HTML に対する理解を持っているかによると思うんですよね。 まあ、レンタル weblog の隆盛で粗製濫造となった点は確かにあると思いますが。
<link rel="author" href="../introduce/profile" title="著作者の情報">
は明らかにされていると言えるのか ?-
前項で「 head 要素内で著作者情報へのリンクが記述されている」と私は書きました。 しかしそれは著作者の情報のリソースへ明確な結び付けが出来ているのでしょうか ? 例えば、 Internet Explorer では link 要素による記述は意味を成さないから結び付けは出来ていないのでは、なんてことは言いません。 そういった UA の実装の面ではなく。
この記事を人間の目でソースを読み、
rel="author"という部分を見れば、「ああ、作成者情報へのリンクを書いているんだな」と推測できるでしょうけど、コンピュータの方はそれを理解できるのだろうか、という突っ込みを思い付きました。ブログ否定論は HTML 4.01 Strict を宣言していますが、その DTD では
<!ELEMENT LINK - O EMPTY -- a media-independent link --> <!ATTLIST LINK %attrs; -- %coreattrs, %i18n, %events -- charset %Charset; #IMPLIED -- char encoding of linked resource -- href %URI; #IMPLIED -- URI for linked resource -- hreflang %LanguageCode; #IMPLIED -- language code -- type %ContentType; #IMPLIED -- advisory content type -- rel %LinkTypes; #IMPLIED -- forward link types -- rev %LinkTypes; #IMPLIED -- reverse link types -- media %MediaDesc; #IMPLIED -- for rendering on these media -- >と定義されています。 その中で rel 属性に対して定義されている %LinkTypes の値の中に author というものは含まれていません。
そもそもHTMLはコンピュータの為の言語です。 だからこそ、cite属性の様に、結び付きが断定出来る様な仕様が必要なのであります
という主張をしているのなら、Authors may wish to define additional link types not described in this specification. If they do so, they should use a profile to cite the conventions used to define the link types. Please see the profile attribute of the HEAD element for more details.
という記述に従って、 head 要素の profile 属性で結び付きを断定出来るように示しておくべきではないでしょうか。 - 全体に関する突っ込み
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無爲徒食日記 二千六年四月中旬 - ブログに望むものという記事が今年の 4 月に書かれていますが、この内容はブログ否定論を受けて書かれたものになっており、 Re: ブログに望むもので一度触れています。 このあたりにブログ否定論に対する突っ込みどころが色々含まれています。
また、既にブログ否定論について:メモランダムや妄想科學日報 - ブログ否定論否定論といった突っ込み記事が書かれています。
ここまで書いて
……と、双方の突っ込みどころを挙げてみましたが、全く議論が起こらないという可能性もあるんですよね。 もしくは、当事者同士の議論ではなく私が提示した突っ込みに対する反論が出される可能性もあります。
お二人とも、単なる感情的なやり取りよりも理論的な議論を行うタイプだと私は思っていますので、良い意味で白熱することを期待しています。

