2008-11 アーカイブ

http://hxxk.jp/2008/11/

XHTML 1.1 の DTD を一括して確認できるページをメモ

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2008-11-27T00:58+09:00

タグ
概要

XHTML 1.1 の DTD は、 http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd にアクセスしてもモジュール化された記述になっており、一括で確認することが難しくなっています。 ZIP または Gzip'd TAR アーカイブを入手して xhtml11-flat.dtd を取り出せば一括確認できるのですが、展開を切り替えられるページがあったのでそれをメモ・紹介します。

リプライ

1 件のリプライがあります。

記事本文

モジュール化されている DTD を一括して読みたい

XHTML 1.1 の DTD のようなモジュール化された DTD というのは、作り手にとってはともかく読み手にとっては少々わずらわしいものです。 XHTML 1.1 の場合は DTD だけでなく仕様書自体もそうなっているので、 ID属性値を巡るhCalendarの奇妙な冒険 | hemiolia.com などでも XHTML1.1はモジュール化されてるということもあって、それ自体の仕様書は非常にコンパクトですが他の文書を参照しまくりです。泣きながらそれをたどっていきます というくだりがあります。

実践 Web Standards Design の 409 ページにてそのことについて軽く触れていますが、 XHTML 1.1ZIP archive または Gzip'd TAR archive をダウンロードして、そのアーカイブの中から xhtml11-flat.dtd を取り出すことで一つのファイル内で読むことができるようになります。 しかしそれでは、ふと確認したい時にすぐには読めないので、やはり不便を感じる可能性はあります。

......ということを常々思っていたら、インクルードされたモジュールがわかりやすくした XHTML の DTD | ヨモツネットという便利なリソースが作成されていました。 今のところ一覧できるXHTML 1.1 の DTD のみ作成されていますが、今後も増えていくのかもしれません。

そのリソースに関するヨモツネットの日記によると、 XHTML の DTD はたくさんのモジュールがインクルードされていて読む気を喪失されられる という動機だったようです。 やはりみんなモジュール化されている仕様書や DTD を読むときに煩わしさを感じているんですね。

一覧できるXHTML 1.1 の DTD に対して 2 点ほど

記事上じゃなくてメールでやれと言われるかもしれませんが、私が「こうして欲しいなあ」と思うことを書いておくだけで、必ずしも対応していただく必要があるものでもないので、あくまでイチ意見として。

  • 各モジュール名のリンクアンカーをクリックすることで、モジュールの表示・非表示が切り替えられることに加え、「すべて展開する」「すべてたたむ」ボタンがあるのはすごく親切だと思います。でも DTD の内容をスクロールして眺めているうちにそれらのボタンは画面外に行ってしまうので、 div#XHTML11DTD に適当な height と、 overflow: auto を指定していただくと「すべて展開する」「すべてたたむ」ボタンをもっと活用できるのでは、と思いました。
  • html 要素の開始タグ (<html>) が記述漏れのもよう。

トラックバック送信先

インクルードされたモジュールがわかりやすくした XHTML の DTD | ヨモツネット

div#XHTML11DTD に適当な height と、 overflow: auto を指定していただくと「すべて展開する」「すべてたたむ」ボタンをもっと活用できるのでは、と思いました。

リプライ

1 件のリプライが送られています。 この記事に対するご意見やご質問、ご感想などありましたら個別記事ページの送信フォームからお送り下さい。

2008-11-28T23:57+09:00 - XHTML 1.1のDTDが読みにくい。 - I want to be Ariadne

参照しすぎで読みにくいと真琴さんが言っていたので作った。

技術評論社版の実践 Web Standards Design の見本誌を献本しました

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2008-11-25T19:27+09:00

タグ
概要

技術評論社版の実践 Web Standards Design の見本誌を早速お世話になっているコミュニティ等にお送りさせていただきました。九州は書籍の入荷が若干遅れるため、列記している献本先を訪れると早読みできるかもしれません。また、 gihyo.jp の記事公開のお知らせもしています。

リプライ

リプライはまだありません。

記事本文

九州でお世話になっているコミュニティに献本しました

技術評論社版の実践 Web Standards Design の見本誌の発送作業を、今日のお昼休み時間を使って行いました。

昨年の九天社版発売の時はプレゼントキャンペーンと銘打ってバズマーケティング効果 ( に実際になっていたかはさておき ) を狙っていましたが、今回は 2007-2008 年でお世話になっている方やコミュニティに献本させていただくことにしました。

九州では、物流の関係で書籍の発売は首都圏より 2-3 日遅れてしまうため、おそらく九州で 11 月中に技術評論社版の実践 Web Standards Design を手にすることができるのは、献本先の方だけになると思います。 ( 発売日としては 11 月 29 日ですが、首都圏の書店ではそれより早く店頭に並ぶ可能性もあるそうです。 )

献本先またの名を「九州で早読みができるスポット」リスト

そこで、献本させていただいた方をここで紹介しておきます。 私から献本させていただいた方以外にも、書籍内の記事掲載に関連して出版社から献本していただいた方、また私個人からの献本ではあるのですが九州ではない方は除外しています。

AIP café

AIP が設立した ITおよびその他業種の人材交流と、勉強会・セミナーを中心とした教育活動を行う拠点的役割を担う場として設立された、多目的交流スペース にお送りさせていただいています。

福岡で働くWebの人々 (FWW) 主催の勉強会に何度か参加させていただいたので、 FWW に一冊お送りしようと思い、「はて送るのは良いがどこに置いてもらおう ? 」という疑問が生まれ、相談の結果 AIP café に共有図書として置いていだたくようお願いしています。

デジタルハリウッド福岡校

FWW をはじめとする福岡のコミュニティの勉強会会場として、 2007 年に何度かお邪魔させていただいた学校です。 私は一参加者として訪れていたのですが、デジタルハリウッド福岡校の厚意で参加料等の負担が無かったので、今回恩返しの意味も込めて、共有図書コーナーの片隅に置いていただくようお願いしています。

合同会社 CGFM

代表社員の金内 透さんはデジタルハリウッド福岡校の講師も兼任されており、授業教材に九天社版の実践 Web Standards Design を推薦していただいたとのこと。

また、 FWW あての献本を AIP café に送る旨を相談させていただいた方でもあります。

tenjin.web

無駄な時間を極力省き、限りある時間を有効に使って人生を豊かにするための勉強会に行ってきたメモでもレポートしていますが、以前 tenjin.web/1 に参加させていただきました。

その時に他のスケジュールと一部時間帯が重複して中座してしまい、また参加費代わりのお茶代をお渡しすることすら失念してしまうという大変な失礼をしてしまいました。 お茶代の代わり......というわけではありませんが、 .web の名が示す通り、 Web周辺、特にクライアントサイド技術(JavaScript/HTML/CSS)について興味を持っている人たちが集まって勉強会などのイベントを行うコミュニティ ですので、拙著を是非役立てていただきたいなと思いご連絡しているところです。 ( 現在お返事待ちです。 )

......ということで、 11 月 26 日以降に AIP café またはデジタルハリウッド福岡校または合同会社 CGFM を訪れる機会がある方は、もしかしたら新ホップ本を一般発売より前に目にすることができるかもしれません。 tenjin.web も、お引き受けのお返事があり次第すぐ発送する予定です。

宣伝とふたたび業務連絡

  • gihyo.jp で短期集中連載をさせていただきますでお知らせしていた短期集中連載の第1回 ガイドブックの選び方が公開されています。あまり露骨な宣伝になってもなあ......と思い、私自身の経験をもとに Web 制作のガイドブックをどのように選ぶべきかということ、その選び方を以ってなお実践 Web Standards Design をお選びいただければ、ということを書いています。あと新装表紙デザインのちょっとした裏話も。
  • 一般発売に先駆けて、サンプルファイルのアーカイブ (3,051,391 Bytes) を作成しました。これは九天社版を既にお持ちの方でもお使いいただける内容になっています。 ( 流石に追加ページ分だけは九天社版には無い内容ですが。 )
  • id:amachang メール見て>< もしくは見切り発車で会社の方にお送りするべきでしょうか......

リプライ

リプライはまだ送られていないか、管理者の承認待ち状態です。 この記事に対するご意見やご質問、ご感想などありましたら個別記事ページの送信フォームからお送り下さい。

技術評論社版の実践 Web Standards Design の見本誌が到着

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2008-11-23T11:34+09:00

タグ
概要

技術評論社版の実践 Web Standards Design の見本誌が手元に届きました ! 紙を変えたため、ページ数は増えていますが、若干薄く、そして軽くなりました。なお、この再刊行版は九天社版と内容が重複することを改めてお知らせしています。

リプライ

リプライはまだありません。

記事本文

使われている紙が変更になり、ページ数増でも薄く軽くなりました

lh3.jp - gihyo.jp で短期集中連載をさせていただきます技術評論社版の実践 Web Standards Design 見本誌が出来上がった と書きましたが、先ほど私の手元にも届きました !

それぞれの表紙を並べてみると同じ B5 変形判であるため、正面から見た場合は同じ大きさになっています。

それぞれの背表紙を並べてみると九天社版のホップ本に比べて薄めの紙を使っているとのことで、ページ数は 436 ページから 448 ページに増えていますが、本の厚さは薄くなっています。 XHTML CSSの書籍を執筆しました - 3ping.org でうーたんが 分厚 と書いていたり、また実際に購入していただいた方から「厚くて重いので電車の中で読めない」などのご意見をいただいたりしていましたが、約 2.5cm から約 2cm と、セオリー・オブ・スタイルシートとほぼ同じ厚さになりました。 これで携行しやすくなりますね ! ( それでも重さは 500g 以上はあるのですが...... )

購入を考えている方に重要なお知らせ

lh3.jp でもお知らせしようと思いますが、今回刊行される書籍は 2007 年 3 月に株式会社九天社から発行された「実践 Web Standards Design ― Web 標準の基本とCSS レイアウト & Tips」(以下、九天社版)を元に、最新の情報に差し替え、加筆・再編集した書籍です。 よって、九天社版と部分において内容が重複していることをご理解いただいたうえで、購入をご検討ください という性質を持った書籍です。

Web 制作の解説を行う書籍という性質上、オンライン書店で購入される方も相当数いらっしゃると思います。 もちろん、単に再刊行するのではなく 再リリースにあたってボーナストラックを追加といった感じでしょうか。 また、単純にボーナストラックを追加しただけの再リリースではなく、既存のページも全て 2008 年 10 月末現在の状況に合わせて加筆訂正を行っています 技術評論社版 実践 Web Standards Design の書籍情報の紹介でも伝えていますが、再度のお知らせです。

また、一般発売日までには技術評論社版の内容のサンプルコードを公開する予定です。 それは特に購入者限定での公開ということは考えていませんので、関連 URI 一覧とあわせて、加筆訂正箇所のイメージを掴んでください。 ( 新旧対照表あるいは正誤表を作成しようかとも考えていますが、本業との関係で作成が間に合うか分かりませんので、確実なお約束はできません。 )

業務連絡

id:amachang 、記事掲載部分の確認用として見本誌をお送りしたいので、 2008-11-18T00:14:00+09:00 付でお送りしたメールをご確認ください>< amachang (天野仁史)のメールアドレス - IT戦記にも送ってみたのですが、 550 Unknown user でエラーが返ってきました>< ( メールに加えて、 twitter の Direct Message も送っています。 )

リプライ

リプライはまだ送られていないか、管理者の承認待ち状態です。 この記事に対するご意見やご質問、ご感想などありましたら個別記事ページの送信フォームからお送り下さい。

au の携帯電話に届く spam の受信拒否リストを PC から作成するためのメモ

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2008-11-20T00:02+09:00

タグ
概要

PC メールのフィルタを通さずに直接届いてくる spam をフィルタリングするために、 au のサイトから PC で受信拒否リストを作成する手順をメモしました。

リプライ

1 件のリプライがあります。

記事本文

朝起きたら spam が 60-70 件

一昨日くらいから、急に携帯電話のアドレスあてに spam が来るようになりました。 PC あてのメールも携帯電話に転送するようにしているのですが、 PC あてのものはフィルタリングが比較的容易なので spam が来ていてもあまり問題にならなかったんですが、今回は携帯電話に直接届いているようです。

しょうがないので携帯電話側でもフィルタリングをしておくか......と思いましたが、一件一件処理するのは面倒くさい ! PC で設定させてくれ ! と思っていたら、 PC からの設定画面もあるようなのでメモ。

DoCoMo の場合の設定方法は docomo のメール拒否設定をパソコンから行う - p15.jp にて解説されています。 DoCoMo ユーザの方はそちらを参照してください。

  1. au のトップページから迷惑メールでお困りの方へのリンクをクリック
  2. PCからメールフィルター設定のリンクをクリック
  3. 携帯電話画面での操作を画像で説明されるので、それに従って携帯電話を操作して PC 設定用ワンタイムパスワードを設定
  4. パスワード取得後、パソコンからメールフィルターを設定するのリンクをクリック
  5. 取得したパスワードと自分の携帯電話のメールアドレスを入力してログイン
  6. 「指定拒否」をクリック
  7. 拒否したいキーワードやドメイン (ex.mixy) を入力して「設定」をクリック
  8. 確認後「登録」をクリック
  9. 登録して「受信拒否設定」へ戻る
  10. 「ログアウト」をクリック
  11. 確認画面が出るので、再度ログアウトを選択

リプライ

1 件のリプライが送られています。 この記事に対するご意見やご質問、ご感想などありましたら個別記事ページの送信フォームからお送り下さい。

2008-11-23T01:24+09:00 - Riszw

docomo のメール拒否設定をパソコンから行う方法を記事にしました。トラックバック送れなかった(´・ω・`)

年末調整を行わずに確定申告をすることでおこづかいを増やすライフハック

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2008-11-19T22:42+09:00

タグ
概要

給与振込口座を奥さんに管理されている、という方限定のハック。

リプライ

リプライはまだありません。

記事本文

制度、もしくは還付金の存在を知らないことが前提ですが

本人の名義の口座に限り振込みが可能だから、扶養親族の変更や医療費控除がなくても、年末調整をせずに確定申告で所得税の過払い分を自分の口座に戻せば奥さんに知られずにすむ !

その発想はなかった......のですが、サラリーマンにおける確定申告がどういった意味を持つか知られたら使えないテクニックですね。

リプライ

リプライはまだ送られていないか、管理者の承認待ち状態です。 この記事に対するご意見やご質問、ご感想などありましたら個別記事ページの送信フォームからお送り下さい。

毎日新聞の記事が UTC と JST を取り違えて誤報を流した件について考える

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2008-11-19T20:16+09:00

タグ
概要

Wikipedia の情報を新聞記事に載せること、編集履歴の時刻の確認のこと、記事に求められるもの、アカウント名の報道の是非などについて考えてみました。

リプライ

リプライはまだありません。

記事本文

毎日新聞の記事と、その情報の取り扱いについて考える

私は、普段はいわゆる「社会面」に類する記事についてはあまり言及しません。 Web には私よりも遥かに豊富な、あるいは遥かに深い見識を持つ方が大勢いらっしゃるので、私が浅薄なことを述べる必要は無いからです。 ( もっとも、自分の生活に関係しそうな法改正などについては覚え書きとして自分の思考メモを残すことはあります。 )

さて、本日の毎日新聞東京朝刊に、元厚生労働省事務次官およびご家族の殺傷事件についての記事があったようです。 元次官宅襲撃:事件6時間前にネット書き込み...犯行示唆 - 毎日jp(毎日新聞) ※該当記事は削除済や、元厚生次官宅・連続襲撃:年金テロなのか/官界に卑劣な刃(その1) - 毎日jp(毎日新聞)※記事の該当箇所は削除済にて 吉原靖子さんが刺された事件の約6時間前に、インターネットの「フリー百科事典・ウィキペディア」に犯行を示唆する書き込みがあったことが分かった といった記述があったとのことで、インターネット上の、特に Wikipedia 上にある情報の取り扱い方について考えました。

殺傷事件の被害に遭われた方、また近親者の方は唐突かつ大きな痛みを被っていることと思われます。 また犯人について、またその動機については現時点ではっきり分かっていないので憶測が憶測を呼んでいる状態であり、警察の捜査が進展することを願うしかありません。 よって、あくまで新聞記事とその情報の取り扱いにのみ焦点を絞りたいと思います。 また、該当記事はそれぞれ全部ないし部分的に削除されており、おわび:「ネットに犯行示唆?」の記事についてというお詫び記事も出ていますが、事実関係が詳細に書かれていないので、削除前の記事を元に考えていきます。

Wikipedia の情報を新聞記事に載せること

まず、 Wikipedia の情報自体について考えてみました。

メインページを見てみると、ページ中の比較的上段に ウィキペディアはオープンコンテントの百科事典です。 基本方針に賛同していただけるなら、誰でも記事を編集したり新しく作成したりできます。 詳しくはガイドブックをお読みください との記述があります。 誰でも記事を編集・作成できるということで、非常に多くの内容、そして様々な視点からの記事が存在します。 しかし、それは翻せば内容の信頼度としては玉石混淆であるとも言えます。

元厚生次官宅・連続襲撃:年金テロなのか/官界に卑劣な刃(その1) - 毎日jp(毎日新聞)でも記事中に ウィキペディアは百科事典のネット版で、誰でも新しく項目を追加したり、自由に編集できるサイト とあるため、新聞記事を目にする方も誰でもの記述を見逃さなければ、その情報がどういった性質のものであるかは読み取れると思います。 ( もっとも、昨今の地上波テレビ番組で流行している「新聞を読み上げてニュースコーナーにする」というスタイルでは、その部分を飛ばして読み上げてしまうことも考えられますが。 )

また、記事中では 犯行を示唆する書き込み という取り扱いのため、書き込みが本当に犯行とリンクしているという書き方ではありません。 ( 「犯行を表明する書き込み」であれば「本当に犯人が書いたのか」「書き込みの内容と犯行の内容が一致するか」といった検証を行って記事にすべきですし。 「×は暗殺された人物を表す。」というただし書きがあり、一覧表の中の吉原さんの名前の前に「×」がつけられていた という記述は解釈が分かれるかもしれませんが、もしこれが本当に事件前の書き込みであるならば「犯人しか知りえない情報」かもしれず、記者の方は犯行を示唆するものである、という判断に至ったのでしょう。 )

新聞記事に限った話ではなく、 weblog などでも Wikipedia の情報をもとに考察をする場合は自身で記述の正確性・信頼性を検証する必要があると思います。 例えば私の場合は衆議院議員総選挙、有権者として知っておきたい基礎知識満年齢 - Wikipedia の解説にリンクしてある種丸投げしていますが、記事中に大きな誤りは見受けられないと思ったのでそのようにリンクしています。

Wikipedia の編集時刻をタイムスタンプで確認する

さて、記事では 18日午後0時27分、「下村健」(故人)の前に「×」を記入。 同29分には、この「×」を削除し、「吉原健二」の前に「×」を記入。 タイトルの下の「×は暗殺された人物を表す。」は同32分に書き込まれた。 と書かれています。 また、 同日午後11時の時点で、書き込みはすべて削除されている。 ともあります。

Wikipedia 記事やノートなどを編集すると、ページの履歴情報は自動的に更新され るため、記者の方もその履歴を参考にしたのでしょう。 記事中では簡単に書かれていますので、その記入履歴の差分を調べてみました。

  1. 18日午後0時27分、「下村健」(故人)の前に「×」を記入「2008年9月23日 (火) 13:16の版」と「2008年11月18日 (火) 12:27の版」の差分
  2. 同29分には、この「×」を削除し、「吉原健二」の前に「×」を記入。「2008年11月18日 (火) 12:27の版」と「2008年11月18日 (火) 12:28の版」の差分および「2008年11月18日 (火) 12:28の版」と「2008年11月18日 (火) 12:29の版」の差分
  3. タイトルの下の「×は暗殺された人物を表す。」は同32分に書き込まれた「2008年11月18日 (火) 12:29の版」と「2008年11月18日 (火) 12:32の版」の差分

確かに、記事中の時刻の記述と社会保険庁長官 の変更履歴のタイムスタンプに齟齬はありません。 しかし、前段で述べたとおり Wikipedia誰でも記事を編集・作成できるサイトのため、その時刻は信頼できるのでしょうか。

そこで、私自身が新聞記者になったと仮定して考えてみます。 Wikipedia はふだん眺める程度にしか利用せず、今回の記事で初めて引用を行おうとしました。

  1. 利用に際してのルールがよく分からないのでメインページを開いてみよう
  2. FAQ というリンクがあるのでまずそこを見てみよう
  3. 特に多い質問という分類があるのでクリックしてみる
  4. ウィキペディアの時計がおかしいですとな ?
  5. ウィキペディアの標準設定では協定世界時 (UTC) が利用されています。あなたがお住まいの地域の時刻とは時差があるかもしれません。オプションで設定を変えることで、履歴などで表示する時刻を変更することができます。なお、ウィキペディア日本語版では利用者が発言に添える署名の時刻に協定世界時を採用しており、これは利用者の設定で変えることはできません。とのこと。

協定世界時 (UTC) を採用しているということは、日本標準時 (JST) との時間差があるということです。 JSTUTC より 9 時間進んでいるため、 事件の約6時間前に というのは、事件の約 3 時間後というのが正確な情報になります。

実際にはこんなにスムーズに目的の情報にたどり着けるはずはありませんが、メインページの、それもページ内で比較的上部のリンクから 3 クリックで該当セクションまでたどり着ける情報ということは間違いありません。 私も今回の件で、初めてタイムスタンプが UTC 表記であることを知りましたが、このように重大な事件の、しかも時刻が極めて重要な要素となる場合はそのサイトにおけるルールを調べることが必要だと痛感しました。 ( 特に Wikipedia は日本発祥のサイトではないため、時刻の取り扱い方には留意すべきでしょう。 ) また、社会保険庁長官 の変更履歴のページ自体にも、 日時はオプションで未設定ならUTC との表記が履歴より上部に書かれてはいます。

なお、 FAQ ページには特に多い質問のクリックに並んで取材というド真ん中ストレートなリンクもあり、 多くの匿名の参加者により常に編集が行われており、記事の正確性、完全性、ライセンスの正確性を含め、一切保証できません という注意書きもあります。

Wikipedia に即時性が必要か

ここで、新聞記事の件はひとまず置いて、事件の約 3 時間後に記入された死亡情報の妥当性について考えてみます。 今回の事件に限らず、日本国内の著名人や芸能人などの訃報が流れると、すぐさま誰かの手によって Wikipedia に反映されます。 しばしば ニュース速報の場所ではありません。 ウィキペディアでは、突発的な出来事の報告をするべきではありません。 ニュースに採り上げられる速報的な話題はしばしば誤っていたり情報不足だったりしますし、またしばしば十分な考察や多面的な視点を欠くものです。 最新の出来事についての速報はウィキニュースの領分です との注意書きが付記されています。

今回の 犯行を示唆 とされた編集も、事件後であることを鑑みれば「事件によって亡くなられた」という意味で×を付けたという意図が読み取れます。 もしその意図であれば、 現在ニュースの話題になっている事柄に関し、百科事典的な記述として記事を作ることは良いことです という方向性には反していないとも思えます。 ただし、「暗殺された」という表現が適切かどうか、またそういった表現を性急に書き込んだことについては批判が出る可能性も高いでしょう。

アカウント名をセンセーショナルに報じることの是非

この毎日新聞の報道を受けて、今朝の各ニュース番組でも取り上げられたようです。 東京朝刊では編集者のアカウント名は文中に記載されただけですが、一部地域の紙面では見出しに大きく記載されたとも聞いています。 ( そもそも犯行示唆や犯行予告ということ自体が誤報であるため、誤報によってアカウント名が記載された紙面は紹介しません。 )

いわゆるマスコミは「容疑者」段階で犯行事実が確認されていない場合でも、犯人に違いないとして報じることが多いのですが、今回のように「容疑者」ではない段階で、事実の裏を取らずにアカウント名を大々的に報じて良いものでしょうか。

特に多い質問に明記されてありますが、アカウント名の変更はできても、 アカウントは一度作ると削除できません 。 誤報によって、それまでのアカウント名での活動を大きく妨げられることになった利用者に対する責任がどうなるか、今後の動向が気になります。

......と書くと、「実名ではないから支障はないのではないか」という主張をする方が出てきそうですが、それまでにそのアカウント名、あるいは Wikipedia 以外でいうところのハンドルで、一定の実績を積んできていた場合はその実績に大きく影響します。 そしてこれまでの実績が少なくても、今後の活動においてその誤って報じられたアカウント名・ハンドルが一人歩きすることは充分にあり得ます。 実際に、誤って報じられた利用者のアカウント名で検索すると、この事件の関連ニュースが多数ヒットする状態になっています。

私は Wikipedia を編集したこと、これから編集することはありませんが、もしこのハンドルが誤った情報で広がってしまい、 4 年以上使ってきたこの名前を捨てることを考えないといけない、と想像すると他人事ではありません。

要点のまとめ

  • 毎日新聞の記事にて、社会保険庁長官 - Wikipedia の記事編集のタイムスタンプが UTC であることに気付かず「犯行示唆」と報道。タイムスタンプが仮に JST であれば事件発生前の編集であるが、実際には UTC のため事件発生後の編集
    • タイムスタンプが UTC であることについては比較的たどりやすい位置に説明があり、変更履歴のページ内にも UTC である旨の記述がある
    • 書き込みの内容は間違いなく犯行を示唆するとは取れない内容
      • Wikipedia は誰でも編集できるため、時刻以外にも内容自体の信頼性には充分な検証が必要
    • 更に、ニュース番組で誤報の新聞をそのまま「流し読み」が行われる
      • 新聞によっては見出しに大きくアカウント名を記載しているものも
    • 該当記事は全部削除、または一部削除
      • お詫び記事も出されている。ただし、書き込みの時刻は事件前ではなく、事件の報道後でしたとの記述のみで、そもそも犯行の予告でなかったことの説明や、また誤ってアカウント名を記載した編集者に対する謝罪はなし

なお、【元厚生次官ら連続殺傷】毎日報道「ネットに犯行示唆」は誤報 (1/2ページ) - MSN産経ニュースによると 19日付夕刊でおわびと経緯を掲載する とのことです。 私はまだそれを確認していません ( 近所のコンビには毎日新聞を取り扱っていませんでした ) が、 Web 上のニュースだけでなく朝刊紙面が誤報のまま宅配されているようですので、きちんとした訂正がなされることを期待しています。

私自身は Web だけでなく紙媒体に文章を残すことがあるため、今回の件は尚更やってはいけない誤り ( と、事後対応のまずさ ) と捉えました。

最後に付記しますが、編集をなされた本人の会話ページを見ると、本人からも事件後の書き込みであることを表明されてあります。 また、地元警察への謝罪と連絡をした旨も書かれてありますが、この「謝罪と連絡」は編集をした方ではなく、別の方が行ってしかるべきだと思います。

リプライ

リプライはまだ送られていないか、管理者の承認待ち状態です。 この記事に対するご意見やご質問、ご感想などありましたら個別記事ページの送信フォームからお送り下さい。

実践 Web Standards Design の再刊行情報の続報

記事データ

投稿者

望月真琴

投稿日時

2008-11-07T00:56+09:00

タグ
概要

詳しいことは http://lh3.jp/ の方で随時お知らせしていますが、再刊行される実践 Web Standards Design の発売元や発売日、新しくなったカバーや内容などが一通りはっきりしたので hxxk.jp でもお知らせします。

リプライ

リプライはまだありません。

記事本文

詳細な続報は lh3.jp をご覧ください

このサイトでは実践 Web Standards Design の再刊行のお知らせ ( 簡易版 ) だけを書き、 lh3.jp にて新生ホップ本の情報提供を行っていましたが、ある程度目処がついたのでこちらでもお知らせ。

lh3.jp - 実践 Web Standards Design の再刊行のお知らせの時点では 2008 年 11 月頃に、新たな出版社の力を借りて、再び刊行されます といった断片的なお知らせしかしていませんでしたが、再刊行される実践 Web Standards Design が 2008 年 11 月 29 日付で株式会社 技術評論社から発売されること、本文部分に 2008 年 10 月末時点の情報にて加筆修正を行っていること、新たな表紙デザインで刊行されることなどが一通りはっきりしたため、 hxxk.jp でもお知らせします。

詳しくはこれらのリンク先を参照していただきたいのですが、ページ数も若干増え、新しいブラウザへの対応も反映するなど、単なる再リリースではない点を感じ取っていただきたいと思います。

  • 技術評論社版 実践 Web Standards Design

新しい表紙も過度な装飾が無く、落ち着いた感じのものになっていてお気に入りです。 もちろん以前の表紙もシンプルで良いものでしたが。

今月末に各書店に配本されると思いますので、お見かけになった際は是非一度手にとってみてください !

リプライ

リプライはまだ送られていないか、管理者の承認待ち状態です。 この記事に対するご意見やご質問、ご感想などありましたら個別記事ページの送信フォームからお送り下さい。

補足情報

著作、講演、制作実績など