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サンクトガーレンの宣伝部員を拝命したよ
Hop or die! のサンクトガーレンのチョコビール 2009 という記事でサンクトガーレンが宣伝部員を 10 名募集している旨のメールマガジンを紹介しましたが、結果的にサンクトガーレンの宣伝部員を拝命する運びになりました。
宣伝部員に対しては、一般発売の 2009 年 1 月 16 日より一足早い 2009 年 1 月 14 日にビールが届けられ、同時に
一般発売より早く入手できた喜びと優越感に浸りながら(笑)感想などをブログにアップして下さい
という任務を負うことになります。
私はもちろん予定と休肝日を調整して備えていますが、当日にチョコビールを飲んだ後に、ビールの解説やサンクトガーレン自体の紹介まで含めた記事を書くのは難しいと思うので、当時は感想のみに専念できるようにあらかじめ書ける部分の記事を本日書いている次第です。
なれそめ
私がサンクトガーレンの存在を知ったのは 2006 年 5 月のこと。
ジャパン・ビアフェスティバル 2006 に誘われてホイホイ大阪会場まで足を伸ばしたら、 id:iwaim さんに
こういうイベントがあるし、まあ九州からは来ないとは思ったけど全く知らせないのもあれだから教えたらホントに来たよ !
アホですよね
とネタにされつつ 2 日間でビールを 50 杯くらい飲んでいた中に、サンクトガーレンが出品していたブラウンポーター、アンバーエール、ゴールデンエールを味わったのがきっかけです。
ジャパン・ビアフェスティバルは、数十社にもおよぶブルワリーが一同にブースを設け、参加者は最初に入場料を払って好きなビールを試飲するという形のイベントです。
そのため、動き方としては「地理的などの理由で、これまで飲みたくても飲むことができなかったブルワリーのビールを味わってみる」「特定のスタイルに狙いを定めて、複数のブルワリーの違いを楽しむ」といったものが考えられ、サーヴ→ブースを離れて試飲→試飲し終えたら次のブースに並ぶ ( ブース近辺で試飲したり、前のビールの試飲が終わらないまま他のブースに並ぶのはマナーとして良くありません ) のですが、当日の会場で飲んだブラウンポーターの美味しさに、ブラウンポーターを飲んだら再びサンクトガーレンの列に並んだ自分がいました。
結局、アンバーエールを飲んだ後に再度並んでゴールデンエールをサーヴしてもらうという連続っぷりだったのですが、その後福岡に帰宅してすぐにサンクトガーレンにオーダー、という流れにはなりませんでした。
2006 年は国内の地ビールよりもベルギービールやドイツビールを積極的に購入しており、サンクトガーレンに限らず日本のビールはあまり飲んでいない年だったからです。
再度の出遭い
時は流れて 2006 年秋。
el Diablo 2006 が発売されるという話題を耳にし、サンクトガーレンが作るバーレイワイン ! ということでオーダーしました。
その流れで 2007 年初春に登場するインペリアルチョコレートスタウト 2007 を知り、とりあえず 3 本オーダーしてみました。
その後実際に届いたインペリアルチョコレートスタウト 2007 は予想を上回る味わいで、非常に感動したのを覚えています。
そういえばその年は、同じ部署だった女子が義理のわりには手の込んだチョコレートを配っており、ありきたりなお礼では何だしお酒が好きだというので、 3 本のインペリアルチョコレートスタウト 2007 のうち最後に残していたものをプレゼントした記憶があります。
実はその甲斐あって、インペリアルチョコレートスタウト 2007 をプレゼントした女子は今の妻です。
サンクトガーレンが取り持つ縁というのは素晴らしいものです !
......いやまあそれは流石に嘘です。
そこまで出来すぎた話はありませんよ ?
2008 年は個人的サンクトガーレンの年
そして 2008 年になり、元日の午前中に早速インペリアルチョコレートスタウト 2008 とスイートバニラスタウト 2008 、そして頒布会 2008 のオーダーを入れている私がいました。
頒布会だと送料が抑えられるのに加え、個別に買うのに比べてビール自体の価格も安くなるのでオーダーしたのですが、頒布会に含まれるラインナップでは、インペリアルチョコレートスタウトとスイートバニラスタウトが少ないので追加で注文をしたのです。
おかげで定期的にサンクトガーレンからビールが届くようになり、そして一人の人間が通常の生活で飲めるビールの量は上限がありますので、自然に他のブルワリーのビールを買う機会が減り、私の中でのサンクトガーレンのシェアは上昇するわけです。
そのため、 2008 年 5 月に参加したジャパン・ビアフェスティバル東京会場では、 21 杯の試飲のうち 7 杯がサンクトガーレンという偏り方になりました。
本当は、既に知っているブルワリーではなく、まだ味わったことがないブルワリーを重点的に廻る方がイベントの趣旨に合っているのだと思います。
しかしこの年は会場のキャパシティのわりに入場者数が非常に多く、思うように立ち回るのが難しかったので、サンクトガーレンのブースがあった会場右手奥のエリア付近でサーヴ→ブースを離れる→試飲→ブースに並ぶというサイクルでした。
この年はサンクトガーレン広報の中川さんともご挨拶して名刺交換できて楽しかったです。
でも今年のジャパン・ビアフェスティバルも、同じ会場で同じくらいのチケット販売だったら参加を躊躇うかなあ......。
サンクトガーレンとは
おっとサンクトガーレンと自分との関わりばかり書いてサンクトガーレンの紹介が遅れました。
サンクトガーレン自体の歴史や現在の状況についてはこれらのページを直接見ることが手っ取り早いと思いますが、ここでは私なりに「サンクトガーレン」という会社について感じたことを。
サンクトガーレンは、「社長兼醸造責任者」の岩本伸久さん、「企画・広報担当」の中川美希さん、「醸造担当」の野田将人さんの 3 人という少人数体制の会社です。
これらの役職はあけましておめでとうございます|伝説のチョコビール完売までの日々を参考に書いていますが、中川さんは企画・広報以外にも営業を担当しているような感があったり、原材料の仕込みをサポートしている記述があったりしますし、社長の岩本さんから注文に関するメールをいただいたこともあります。
( 【プレス】元祖地ビール会社「サンクトガーレン」| バレンタイン限定"チョコビール"発売によると、
ビールの醸造から配送作業、営業まで
を岩本さんが行っているとの記述もあります。 )
少人数ゆえに、明確に担当する仕事を区切っていないのだと思います。
私は 2008 年から Hop or die! というビール関係のトピックスを蒐集するページを作っています ( いったん途絶えましたが 2009 年から改めてスタートしました ) が、その蒐集を通して感じたことは、「おそらく日本で一番企画・広報に力を入れているブルワリーだ」ということです。
Hop or die! はなるべく多くのトピックスをメモし、私の好みや特定の企業に偏らないように心がけていますが、やはりプレスリリースや各種メディアへのニュース提供を行っている所ほど多くのトピックスをメモし、そのブランドのタグを付けていくことになります。
(Tag Cloud を見ていただけると分かると思いますが、サンクトガーレンとベアレンが非常に多くなっています。 )
もちろん、企画・広報だけが活発でも肝心のビールが美味しくなければ、その企画・広報は活きてきませんが、私を含む多くの愛飲者がいることがその証左となっているでしょう。
また、インペリアルチョコレートスタウトをはじめとした、販売時期限定の各種の企画があることも話題を生み消費者を引きつけるのでしょう。
チョコビールができるまで
さて、そんな販売時期限定のインペリアルチョコレートスタウトですが、
チョコビールにチョコは入っているのか ? という記事で、サンクトガーレン インペリアルチョコレートスタウト、オレンジチョコレートスタウト、スイートバニラスタウトはチョコレートモルトのみでチョコレートテイストを得ていると紹介しました。
これをもう少し詳細に考えてみましょう。
知識ゼロからのビール入門というビール入門書があるのですが、その 82 ページにビールができるまでの工程が記されています。
- 麦を麦芽にする。 Malt
- 麦芽を破砕する。 Milling
- 破砕した麦芽にぬるま湯を加え粥状にし、デンプンを糖に変える。 Mashing
- 粥から麦汁を漉し取る。 Sparging
- 麦汁を煮沸しながらホップを加える。 Boiling, Hopping
- 麦汁を冷却して酵母を加える。 Cooling(Chilling), Yeast Pitch
- 発酵させる。 Fermentation
- 熟成させる。 Lagering
- 容器に詰める。 Racking
地ビール会社で働く広報の日記☆「スイーツビール」のウラガワ: モルト5トン到着によれば、既にモルト化されているものを購入しているようです。
インペリアルチョコレートスタウトの原材料は麦芽とホップと水だけですので、おそらくモルティング以降の工程は先に引用したものと大きくは変わらないでしょう。
ピルスナー ( この場合は国内大手メーカーが作る黄金色の、皆さんが考えるいわゆる「普通」のビール ) との違いはチョコレートモルトを用いること、
原料を通常の黒ビールの2.5倍以上使用した、超濃厚なフルボディ
なビールであることでしょう。
なお、オレンジチョコレートスタウトの場合は地ビール会社で働く広報の日記☆「スイーツビール」のウラガワ: 薄く切ったオレンジを大鍋へ!や地ビール会社で働く広報の日記☆「スイーツビール」のウラガワ: オレンジ煮込み中などの作業が公開されています。
私の予想に過ぎませんが、フルーツビールの場合は発酵または熟成の段階で果汁を加えるため、オレンジチョコレートスタウトもその段階でオレンジエキスを投入するのではないでしょうか。
なおオレンジチョコレートスタウトも、
チョコレートモルトを使用した黒ビール
をベースにしており、だいだい以外の副原料は使われていません。
スイートバニラスタウトも「発酵か熟成の時にバニラエキスを投入しているのかな ? 」と想像したのですが、地ビール会社で働く広報の日記☆「スイーツビール」のウラガワ: バニラは液体ではありませんによるとバニラエッセンスではなくバニラビーンズを用いており、
ただビールに漬け込んだだけでは香りがつきにくい
という記述があるので、単に投入しているだけではないかもしれません。
こちらも同様に
チョコレートモルトを使用したエスプレッソのように濃厚な黒ビールにマダガスカル産バニラで甘く優しい香りを溶け込ませました
ということで、バニラ以外の副原料は使われていません。
インペリアルチョコレートスタウト 2009 の出来はいかに
さて、ここまでサンクトガーレンについてほぼ手放しでポジティブな評価をしてきました。
もちろん、ポジティブな評価を自分が持っているからこそ宣伝部員に名乗りを挙げて、こうして文章を書いているのですが。
実は、私個人の感想ではインペリアルチョコレートスタウト 2008 はインペリアルチョコレートスタウト 2007 に比べるとお世辞にも良い出来ではない、と思っています。
もちろんそれ単体で飲めば充分に美味しいビールですが、インペリアルチョコレートスタウト 2007 と比較してしまうと......ということです。
( 私自身はビアテイスターやビアジャッジ等の資格を持っておらず、この感想は正確なテイスティング、正確なジャッジではありません。 )
残念ながらインペリアルチョコレートスタウト 2006 の時はまだ存在を知らなかったので、初めて飲んだインペリアルチョコレートスタウト 2007 のファーストインプレッションを引きずった感想である可能性もあります。
ただし、同じくインペリアルチョコレートスタウト 2007 とインペリアルチョコレートスタウト 2008 を飲んだ友人も、 2008 は 2007 には及ばないと言っていたので、そう大きな錯誤はしていないと思います。
この記事を書いた翌日の 2009 年 1 月 14 日、頒布会 2009 とチョコビール 2009 でオーダーした分のビールが届きます。
その中にインペリアルチョコレートスタウト 2008 と インペリアルチョコレートスタウト 2009 が含まれるとのことです。
そして我が家の冷蔵庫には頒布会 2008 の際に届いて保存していたインペリアルチョコレートスタウト 2007 があるので、 3 年分のインペリアルチョコレートスタウトが揃うことになります。
宣伝部員の任務は
一般発売より早く入手できた喜びと優越感に浸りながら(笑)感想などをブログにアップ
ということですが、せっかく ( 拙い舌ながらも ) 垂直テイスティングできる立場にあるので、できる限り正直に今年の出来を書きたいと思っています。
もちろん、テイスティングというか最初の比較が終われば、インペリアルチョコレートスタウト 3 年分を存分に味わうことができるので、それは今から楽しみで仕方がありませんが。
......とここまで書いて気付いたのですが、オレンジチョコレートスタウトも同日に届くんですよね。
それもいち早く飲んで感想を書きたいのですが、流石に 4 本は飲みすぎではないかと思います。
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- 2009-01-30T02:40+09:00 - iwaim
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《サンクトガーレンとベアレンが非常に多くなっています》をみて思ったんだけど、ベアードをチェックしてたらベアードも上位に入ってくるんじゃなかろうか、と思いました。ベアードも美味いよー。