「コップの秘密」を読んで、「バスタオルで拭く」ことを体験させられたことを思い出した

「コップの秘密」を読んで、「バスタオルで拭く」ことを体験させられたことを思い出した

記事内目次

  1. 「コップの秘密」
  2. 「バスタオルで拭く」実体験
  3. ホテルの客室清掃に責任者として携わっていた方のお話
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「コップの秘密」

中国最高級ホテルの「ヤバイ秘密」を暴露した投稿動画の波紋(北村 豊) | 現代ビジネスの記事を読んで、そういえば似たような体験があったなあと思い出しました。

この記事は、中国の高級ホテルにおける衛生問題を、コップの清掃方法に焦点を定めた動画について語られたもので、次に引用する部分の記述で記事は締めくくられています。

それはともかくとして、今回、花総が問題を提起したことによって、ホテル業界の衛生状況が良くなるかというと、中国人の国民性から考えて容易には改善できないと思われる。

それは、客室係の業務状況を常に監視することは不可能であり、コップを例に挙げれば、清潔な布で拭いても、汚れた布で拭いても、コップの見た目は変わらないからである。人が見ていない所では、安易に走るのは人間の常だが、客室係もその例外ではないからである。

なお、中国のネットショッピングを調べると、ホテル宿泊用のシーツや寝袋が多数販売されていて、それなりの需要があることが分かる。衛生に敏感な人たちはとっくに自衛策を講じていたのだった。

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「バスタオルで拭く」実体験

「コップの秘密」は中国でのお話ですが、日本でも実際はそういう事があっていると思われます。思われますというか実体験ですが。

私は頻繁ではありませんが、出張してのお仕事もあり、その際は主にビジネスホテルを利用します。特にホテルの系列を指定されているといったことはなく、出張先にほど近い所で価格を基準に決めています。

その体験をしたのは夏の時期の出張でした。仕事を終えて懇親の席が始まるまでに短いながら空き時間があったため、ホテルにチェックインし、すぐシャワーを浴びようと考えていました。

チェックインの手続きを行い、鍵を受け取って部屋に入り荷物を置き、仕事着や下着を脱いで(ビジネスホテルのシングルなので、脱衣スペースなど当然ありません)バスルームへ。

……そこで目にしたものは!(無駄に引っ張るな)

バスルームの床にくしゃりと横たわる使用感アリアリのバスタオル。

はて……?

本来私が使うためのフェイスタオルやバスタオルは畳まれた状態で所定の位置に置かれており、このままシャワーを浴びることは可能ではあります。

でもその時はタオルが横たわっている意味が理解できなかったので、取り急ぎフロントに電話しました。全裸で。

返ってきた答えを要約すると、

  • 前日の宿泊客がチェックアウトした後のバスルームの清掃で、最後の拭き上げに宿泊客が使用したバスタオルを使っており、それを引き上げ忘れたもの
  • 拭き上げに使った後は当然リネンクリーニングに出しているので、今からお使いいただく新しい方のタオルは衛生上の心配はいらない
  • すぐにそのタオルを回収に参ります

ということでした。なるほどそういう事なら、新品のタオルが用意されていながら使用済タオルも横たわっていることはあり得る話です。

価格で選んだホテルですし、応対いただいたフロントの方には落ち度はないので、「次の用事もあってあまり時間がないので、対面しての回収は結構ですよ。何かに掛けて廊下に出しておきますので、それを回収しておいてください。」と伝えました。

まあ時間がないのも事実ですけど、何よりフロントに電話したときは全裸状態なので、回収や謝罪に来られても困るし、そのためにまた汗をかいた仕事着を着直したくもありませんし。

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ホテルの客室清掃に責任者として携わっていた方のお話

さて、そういう実体験もあり、日本においても少なくともビジネスホテルクラスだとよくある話なのかなあと思い、検索をしてみたらホテルの客室清掃に責任者として携わっていた方のweblogを発見しました。

hotelsekininsya.hatenablog.com

以前に記事に書いたこともありますが、コロコロやテープなどで対応されている方も多いと思います。髪の毛が清掃後に残ってしまう要因は一つではありません。以下に箇条書きします。

  • バスタブなどの洗いですすぎ洗いにしっかりシャワーを流していない。
  • バスタブやバス内床面までしっかり掃除機がけしていない。
  • 頭巾等を使用せず、清掃員自身の髪の毛が落ちることまで配慮していない。
  • 拭き上げ専用タオルを使わず、使用済みバスタオルなどを使っているので、そのバスタオルに付着した髪の毛が拭き上げ後に残ってしまう。
  • 掃除機はかけているが、掃除機のゴミやフィルタなどの整備が行き届いておらず、しっかり吸えない。
  • 確認を怠っている。
  • お客さんの洋服などに付着した髪の毛が落ちているのに、お客さんが清掃が行き届いてないと誤解している。
  • 部屋の状態から明らかに抜け毛の多いお客様の後なのに、気を配って清掃していない。
  • シーツやデュベを客室内床面など髪の毛があると思われるところに、直置きしたりしている。

これは「髪の毛が清掃後に残ってしまう」話なので、私が体験した「清掃後のタオルを引き上げ忘れる」とは少し論点は異なりますが、「拭き上げ専用タオルを使わず、使用済みバスタオルなどを使っている」点は合致します(ちなみに、このweblogの方は2017年に退職されているようです)。

この方が勤められていたところがビジネスホテルなのか、シティホテルなのか、高級ホテルなのかは分かりません(weblog全体をまだ全部読んでいないので)が、ビジネスホテルに、そしてバスルームを使用済タオルで拭き上げすることに限ってならば私はしょうがないかなあと思っています。

先に書いた実体験でも、そもそも引き上げ忘れている点はどうかと思いながらも、フロントの方の責任ではないと割り切って考えて対応していますし、価格帯を考えると相応のクオリティになる点は理解できます。

もちろん、「コップの秘密」のように、使用済タオルで洗面所のコップまで拭かれていたら嫌ですが……

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