2019年5月1日時点では、Windows Updateを自動更新していない場合は新元号「令和」に対応しないWindowsやOfficeのバージョンがあります

2019年5月1日時点では、Windows Updateを自動更新していない場合は新元号「令和」に対応しないWindowsやOfficeのバージョンがあります

記事内目次

  1. WindowsマシンとMicorsoft Office関係で「令和」が対応しているか調べた内容を備忘録にしています
  2. engadget日本版のWindowsとOfficeは新元号対応済み、「令和元年」表示も可能は本当か?
  3. 自動更新でWindows Updateを行って新元号「令和」に対応させたい
  4. 手動更新でWindows Updateを行って新元号「令和」に対応させたい(ただし一部のMicrosoft Officeは未対応)
    1. Windows用の更新プログラム
    2. .NET Framework用の更新プログラム
    3. Microsoft Office 2016などの更新プログラムは2019年5月1日時点では提供されていない
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WindowsマシンとMicorsoft Office関係で「令和」が対応しているか調べた内容を備忘録にしています

本日(2019年5月1日)より、新しい元号「令和」が実質的に使われ始めました。WindowsマシンとMicorsoft Office関係で「令和」が対応しているか色々と調べましたので、備忘録として記録しておきます。

この記事の内容は2019年5月1日現在のものであり、今後の対応状況は速やかにアップデートされていくと思います。しかし、この記事は備忘録のため、対応状況のフォローアップは行わない予定です。

また、当然ですが私が調べた環境における内容であり、Windowsのバージョンやビルド番号、Officeのバージョンによる差異によっては同様のものとならない可能性があります。

この記事を書いて公開する直前にtwitterを検索してみたところ、同じようなことを調査されている方がおられました。

結果的に、id:lenhaiさんの

  • Windows 10は1809には更新プログラムが来てない
  • 1803の方はKB4493437適用でOSの令和対応を確認。合字も元年表記もOK
  • しかし、Office/Excelの対応は未だ

というtweetを追従して検証した形になっています。

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engadget日本版のWindowsとOfficeは新元号対応済み、「令和元年」表示も可能は本当か?

「Windows Office 新元号」で検索すると、環境にもよりますが上位の検索結果にengadget日本版のWindowsとOfficeは新元号対応済み、「令和元年」表示も可能が表示されます。

WindowsではWindows 10、Windows 7 SP1、Windows 8.1で新元号対応の更新プログラムを配布を開始。Microsoft Officeについても、新元号対応のアップデートが配布されています。

通常、Windows Updateを自動更新で利用している場合、実際に配布されるまでに時間がかかることがあります。すぐに適用するためには、Windows Updateから手動で更新プログラムをチェックしておくと良いでしょう。

記事内ではこのように書かれていますが、2019年5月1日現在では「すぐに適用するためには、Windows Updateから手動で更新プログラムをチェック」しても、一部のMicrosoft Office用の更新プログラムに関しては提供されていません。

これはengadget日本版が誤報を行ったということではなく、2019年5月1日までに手動更新用のプログラムがMicrosoftから配信されなかったことによる結果です。

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自動更新でWindows Updateを行って新元号「令和」に対応させたい

engadget日本版の記事からは、「4月26日付けで公開したサポート文書」として、2019年5月の日本の元号変更に関する更新プログラムというMicrosoftの記事にリンクが張られています。

Windows と Office の自動更新を有効にしている場合、ご使用のソフトウェアは最新の状態であり、元号変更を適切に処理するために必要な更新プログラムが適用されています。

このように、WindowsとOfficeの自動更新を有効にしており、実際にその更新が適用されていれば、特に作業を行うことなく新元号「令和」に対応できているはずです。

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手動更新でWindows Updateを行って新元号「令和」に対応させたい(ただし一部のMicrosoft Officeは未対応)

では、自動更新を有効にしていない、または自動更新を有効にしていても新元号「令和」に対応する更新プログラムが適用されていない場合はどうすれば良いか。

先ほどのサポート文書からは、更に日本の新元号対応に向けてWindowsとOfficeを準備する方法という記事にリンクが張られています。

自動更新が有効ではない場合や、更新プログラムを手動でチェックしたい場合は、以下の操作を実行してください。 詳しい知識をお持ちの場合は、「日本の元号の変更について – KB4469068」にてさらなる詳細をご覧いただけます。

ここから、「以下の操作」で解決する方ではなく「詳しい知識をお持ち」の方向けの備忘録となります。
例えば、「更新プログラムを技術情報を確認した上で適用したい方」や、「WSUSで複数台のマシンに更新プログラムを配信する方」を想定しています。

Windows用の更新プログラム

新元号「令和」に対応させるための更新プログラムは、日本の元号変更に関するWindowsの更新プログラムについて – KB4469068を参照してください。

KB4469068の表をOS優先で表記した表
Windowsのバージョン サポート技術情報の記事
Windows 10 version 1809 近日公開予定
Windows Server
Windows 10 version 1803 4493437
Windows Server
Windows 10 version 1709 4493440
Windows 10 version 1703 4493436
Windows Server
Windows 10 version 1609 4493473
Windows Server 2016
Windows 10 RTM 4498375
Windows 8.1 4493443
Windows Server 2012 R2
Windows Server 2012 44934625
Windows 7.0 SP1 4493453
Windows Server 2008 R2 SP1
Windows Server 2008 SP2 4493460

これはKB4469068の表を、OS優先で表記しなおした表になりますが、2019年5月1日時点ではversion 1809のWindows 10およびWindows Serverに対応した更新プログラムはまだ提供されていないとされています。

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.NET Framework用の更新プログラム

日本の新元号対応に向けてWindowsとOfficeを準備する方法では、

Windows上のOfficeが日本の新元号を正しく処理するために、Windowsと.NET Frameworkの両方を新元号に対応するバージョンに更新する必要があります。

と示されています。そのため、.NET Framework用の日本の新元号対応更新プログラムの概要を参照して、.NET Frameworkも更新する必要があります。

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Microsoft Office 2016などの更新プログラムは2019年5月1日時点では提供されていない

ここまで来たら、いよいよMicrosoft Office用の更新プログラムを適用……と思い日本の新元号に関するOfficeの更新プログラムを確認すると、「Office 2016、Office 2013、Office 2010およびサーバー製品」部分には

次の表は、本記事の公開時点の日本の元号対応更新プログラムに関するマイクロソフト サポート技術情報をOfficeのバージョン別にまとめた一覧です。Office用の更新プログラムが追加で提供され次第、リリースする予定です。また、それに従ってこの資料も更新します。

と書かれてあり、2019年5月1日時点ではサポート技術情報のみの掲載に留まっており、更新プログラムへのリンクはありません

日本マイクロソフトにも電話で問い合わせてみましたが、「更新プログラムの提供を2019年5月1日に間に合うように直前まで取り組んでいたが、現状としてはまだ提供できておらず、後日のリリースを待ってほしい」といったニュアンスの回答をいただきました。

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よって、2019年5月1日時点では、Windows Updateを自動更新しておらず、version 1809のWindows 10やWindows Serverを使っている、またはOffice 365 ProPlusまたはOffice 2019以外のMicrosoft Officeを使っている場合は新元号「令和」への対応は少し待つ必要がある、と言えるようです。

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